アロマオイルを始めてみたいけど、よくわからなくて手を付けられないという方も多いですよね。アロマはオイル1滴とハンカチ1枚から手軽に始められるものなんですよ。今回はアロマオイルの使い方とシーン別のおすすめオイル、ディフューザーなどについてご紹介します。
アロマオイル(精油)とは?
植物の花や葉、種子、果皮、樹皮から抽出した揮発性のオイル
アロマオイル(精油)は植物の花や葉、種子、果皮、樹皮から抽出した揮発性のオイルのことです。
オイルと言っても「精油」、「エッセンシャルオイル」「アロマオイル」、「フレグランスオイル」など、さまざまな名前で売られているのでどれを選べばいいのか悩んでしまいますよね。
一般的にアロマテラピーで使用されるオイルは、「アロマオイル」と呼ばれていますが、実は「精油」のことなんです。精油は、純度100%のオイルのことで、300種類以上の種類が存在しています。「精油」は英語で「エッセンシャルオイル」というので、精油とエッセンシャルオイルは同じものです。
市販されている「アロマオイル」や「フレグランスオイル」は純度100%」ではないので注意してくださいね。
ここでは、アロマテラピーに使用するオイルの名称として一般的に使われている「アロマオイル(精油)」として紹介していきます。
アロマオイルの使い方
【1】芳香浴
芳香浴は一般的に知られているアロマオイルの使い方ですね。オイルウォーマーを使って、オイルを温めて香りを楽しんだり、ディフューザーを使う方法がよく知られています。
オイルウォーマーは火を使うので、使用中はその場を離れないように注意してくださいね。
もっと手軽に楽しむなら、ハンカチにオイルを1~2滴垂らす方法もあります。おやすみ前に枕元に置いておけば、電気も使わずに手軽にアロマを楽しむことができます。
また、マグカップにお湯を注ぎ、そこにオイルを1~2滴垂らしてテーブルなどに置いても◎。立ち上る湯気とともに香りが広がってリラックスできます。
【2】沐浴(アロマバス)
アロマバスに使うときは、アロマオイルを天然塩やホホバオイルなどのキャリアオイル(植物油)と混ぜてから使用すると肌への負担を少なくすることができます。
◇アロマバスオイルの作り方◇
【材料】
・お好みのアロマオイル 4滴
・ホホバオイル 5ml
【作り方】
1.アロマオイルとホホバオイルをよく混ぜる。
◇バスソルトの作り方◇
【材料】
・お好みのアロマオイル 4滴
・天然塩 大さじ2
【作り方】
1.アロマオイルと天然塩をよく混ぜる。
オイルやバスソルトを入れたら、浴槽の湯をよくかき混ぜてから入浴します。全身浴でも半身浴でもOKなので、好みの入り方で楽しんでくださいね。
また、これからの寒くなる時期におすすめなのが、「フットバス(足湯)」と「ハンドバス」です。洗面器やたらいなどにお湯を張り、そこに1~3滴のオイルを垂らして使います。フットバスをするときはくるぶしまで、ハンドバスは手首までしっかり浸かるようにしてくださいね。
だいたい5~20分ほど入浴したらOK!手足が温まると血行が良くなるので、冷え性持ちの方など、手足が冷たくて辛いときに試してみましょう。
【3】湿布
湿布には温湿布と冷湿布があります。温湿布は洗面器に熱湯を入れて、オイルを1~2滴たらします。そこにタオルを浸して絞り、肩などに当てます。絞るときに火傷しないように気を付けてくださいね。
冷湿布は10~15度くらいの水に同じようにオイルを垂らし、タオルを入れて絞ります。
【4】スチーム
蒸気を顔に当てる「フェイシャルスチーム」はのどの痛みや鼻水などがあるときにおすすめ!
洗面器に80度くらいの熱めのお湯を張り、オイルを1~3滴たらします。洗面器から顔を20~30cm離し、バスタオルなどをかぶって蒸気が逃げないようにしてスチームを顔に当てます。
スチームによって顔の毛穴が開くので、終わった後は化粧水で引き締めましょう。
【5】アロママッサージ
ホホバオイルなどのキャリアオイル(植物油)とアロマオイルを混ぜてマッサージします。
マッサージのタイミングは体のほぐれている入浴後がおすすめです。体が温まっているので、オイルの伸びもよくマッサージすることができますよ。マッサージは全身行うことができるので、疲れがあるところやほぐしたいところなど、好みの場所でやってみてくださいね。
◇マッサージオイルの作り方◇
【フェイスマッサージ用オイル】
・キャリアオイル 30ml
・好みのアロマオイル 3滴以内
【ボディマッサージ用オイル】
・キャリアオイル 30ml
・好みのアロマオイル 6滴以内
この2つの材料をよく混ぜるだけでマッサージオイルの完成です!とっても簡単にできるので試してみてくださいね。
精油は高濃度なため、肌に直接つけると刺激が強すぎます。そのため、キャリアオイルは基材として使い、肌になじむのを手助けしてくれます。キャリアオイルは、ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどがおすすめです。 アロマオイルって興味があるけれど、どんな風に使えばいいの?本当に安全なの?と思って一歩が踏み出せない方も多いんじゃないでしょうか?アロマオイルは特別な道具がなくっても使えるんですよ。簡単にできるアロマオイルの使い方と、安全に使うための注意点をご紹介します。 こちらの記事もどうぞ!
乳幼児・妊婦さんは使い方に注意!
アロママッサージやアロマバスはできない時期もある
乳幼児や妊婦さんは肌が敏感なので、マッサージオイルなどは時期によっては使えない場合もあります。
0~3歳未満の乳児や妊娠6ヶ月くらいまでに妊婦さん、出産前後は特に肌が敏感で少しの刺激で肌荒れしてしまうので、マッサージやアロマバスは行わないようにしてください。
芳香浴は妊婦さんであれば問題ありませんが、種類によっては注意した方がよいものもありますので使用前にお店の方に相談してみましょう。赤ちゃんは大人の半分の量であれば大丈夫です。
※ベビーマッサージは生後1ヶ月くらいから始めている方もいますが、マッサージで使うオイルはベビーオイルやホホバオイルなどのキャリアオイルなどにして、アロマオイルは入れないようにしましょう。 妊娠中、ちょっとした体の不調が感じられても手軽にお薬がのめないのがつらいところ。そこで体に極めて優しいアロマテラピーで不調を緩和できたら嬉しいですよね。即効性はお薬にはかないませんが、アロマの香りでゆっくり時間をかけてのんびりケア、そんな気持ちの余裕が心にも体にも嬉しかったりします。 こちらの記事もどうぞ!
シーン別おすすめアロマオイル
ティーツリー ~にきびや吹き出物に!肌を清潔に保ちたいとき
にきびや吹き出物などができやすい肌には、「ティーツリーオイル」がおすすめ!肌トラブルで悩んでいる方は、ティーツリーオイルで肌を清潔に保ちましょう。
◇ティーツリーオイルで作るフェイススチーム◇
【材料】(1回分)
・ティーツリーオイル 2滴
・熱湯 洗面器1杯分
【作り方】
1.洗面器に熱湯を注ぎ、1~2分放置する。
2.1にティーツリーオイルを垂らす。
フェイススチームのやり方は「アロマオイルの使い方【4】」を参考にしてくださいね。
マンダリン・イランイラン ~イライラする!気分をすっきりさせたいときに
生理前でなんだか「イライラ」、妊娠中の感情の変化で「イライラ」、子どもが言うことを聞かなくて「イライラ」。どうしてもイライラしてしまうことってありますよね。
そんなときには、リラックスして気分を落ち着かせてくれる「マンダリン」と「イランイラン」の2つのオイルを使いましょう。
◇マンダリンで作る温湿布◇
【材料】(1回分)
・ペパーミント 1滴
・マンダリン 2滴
・熱湯 洗面器1杯分
【作り方】
1.洗面器に熱湯を注ぎ、オイルを順番に加える。
温湿布のやり方は「アロマオイルの使い方【3】」を参考にしてくださいね。
◇イランイランで作るマグカップ吸入◇
【材料】(1回分)
・イランイラン 1滴
・熱湯 マグカップ1杯分
【作り方】
1.マグカップに熱湯を注ぎ、オイルを加える。
マグカップ吸入のやり方は「アロマオイルの使い方【1】」を参考にしてくださいね。
ユーカリ ~なんだかもやもやする。頭をシャキッとしたいときに
考え事がたくさんあってもやもやするときありますよね。そんなときには「ユーカリ」で頭をシャキッとさせましょう。ユーカリは、集中力高めたり、気持ちを引き締めてくれます。
◇ユーカリで作るアロマハンカチ◇
【材料】(1回分)
・ユーカリ 1滴
・ハンカチ 1枚
【作り方】
1.ハンカチにオイルを含ませる。
外出先に持って行って、ときどき香りを楽しんでもいいですね。
ハンカチ吸入のやり方は「アロマオイルの使い方【1】」を参考にしてください。
サンダルウッド・パインニードル ~忙しい日常を忘れてリラックスしたいとき
ママはとっても忙しい!でも、ときどきは忙しい日常を忘れてリラックスしたいですよね。
そんなときは、まるで森林浴をしているような気分にさせてくれるアロマオイル、「サンダルウッド」と「パインニードル」がおすすめ。
たまには子どもたちをパパに任せて、ママはゆっくりお風呂でリラックスしましょう。
◇サンダルウッド・パインニードルで作るバスソルト◇
【材料】(1回分)
・サンダルウッド 2滴
・パインニードル 2滴
・天然塩 大さじ2
【作り方】
1.清潔な容器に天然塩を入れ、オイルを順番に加えてよく混ぜる。
アロマバスのやり方は「アロマオイルの使い方【2】」を参考にしてくださいね。 アロマテラピーは、生活の中でいろいろな場面で活躍することができます。基本的なルールを抑えて、おうちでできるアロマテラピーをはじめてみませんか? こちらの記事もどうぞ!
おすすめオイルウォーマー&ディフューザー10選
【1】ろうそくで温めて使うオイルウォーマー ゆらゆら揺れる火と香りでリラックス
オイルウォーマー スクエア
アロマオイルをウォーマーの上部に垂らし、ろうそくに火を付けて温めるだけの簡単なものです。ろうそくの火がゆらゆら揺れるのを見ながら香りに包まれるととてもリラックスできます。
ウォーマーは火を使うので、使用中はその場から離れないようにし、小さなお子さんがいるご家庭で使用する場合は手の届かないところで行ってくださいね。
【2】セラミックアロマライト ~優しい明りで生活に癒しを
イシグロ セラミックアロマライト 20/323 星
上部のアロマポットにアロマオイル数滴と少量の水を入れて使います。たくさんの星から出る優しい光が、忙しいママを癒してくれますよ。
【3】電気式アロマポット ~ネコ好きにはたまらないキュートなポット
電気式アロマポット 【お月見ネコ】
ネコのシルエットがなんとも言えない可愛らしいデザインのアロマポット。ポット上部についているお皿にオイルを数滴垂らすだけでアロマを楽しめますよ。お手入れもお皿を外して洗うだけなので簡単です。
【4】ガラス製のアロマランプ ~きらきらと光るガラスで幻想的な雰囲気に
Kishima トリコ アロマランプ Clear KL-10196
シンプルなデザインのアロマランプ。アロマランプは動物などのシルエット物も多いですが、あまり装飾のないものをお探しの方にはぴったり!
部屋の灯りを消して使うと幻想的な雰囲気になりますよ。ほのかな香りと光で心を落ち着かせてくれそうです。
【5】アラベスクのアロマランプ ~おしゃれなフットライトとしても◎
PP アロマコンセントランプ アラベスク:ピンク
コンセントに差し込むだけで使える簡単なアロマランプです。小さめサイズなので、玄関や廊下、お部屋の足元灯としても使うことができますよ。灯りが消えているときも可愛いのでおすすめです。
【6】スナフキン&ニョロニョロのアロマランプ ~ムーミン好きにはたまらない可愛いランプ
アロマコンセントランプ スナフキン・ニョロニョロ
ムーミンが好きな方におすすめのアロマランプ。ランプを点灯すると、スナフキンとニョロニョロが出てきますよ。手のひらサイズなので、ちょっとした場所で手軽に使うことができます。
【7】センサーアロマディフューザー ~センサーで明かりがともるのでフットライトにも
センサーアロマECOFEEL ナチュラル
電池式のセンサーアロマディフューザー。人が前を通ると、センサーが反応してライトが点灯するので、フットライトとしても使えます。
電池式なので、電源の場所を考えなくてもいいのでおすすめです。
【8】しずく型のアロマディフューザー ~7色のグラデーションライトで目で見て楽しむことも
middle colors(ミドルカラーズ) アロマディフューザー ホワイト
シンプルなしずく型デザインのアロマディフューザー。水とアロマオイル数滴で香りが広がります。超音波式なので、蒸気も熱くならず安全です。
また、7色に光るので目で見て楽しむこともできますよ。
【9】超音波式アロマディフューザー ~ナチュラルデザインで落ち着いた雰囲気に
VicTsing 木目 アロマディフューザー ムードランプ [並行輸入品]
超音波式のディフューザーなので、蒸気も熱くならず小さなお子さんがいても安全です。また、超音波式は消費電力が少ないので経済的!
また、木目のナチュラルデザインで落ち着いた雰囲気にしてくれます。
【10】超音波式アロマ加湿器 ~お部屋の加湿とアロマを一緒に
APIX アピックス 超音波式アロマ加湿器 【SHIZUKU touch+】
冬になると空気が乾燥するので加湿器を使っている方も多いですが、こちらのタイプはアロマも一緒に楽しむことができますよ。水はたっぷり3.3リットル入るので、長時間の運転もOK!
加湿器のうしろにある引き出しにパッドが入っているので、そこにアロマオイルを数滴たらすとディフューザーとしても使用できます。 生活の木はエッセンシャルオイルやアロマテラピーグッズをはじめ、ハーブとアロマテラピーのすべてが揃うハーブとアロマの専門店。そんな中でもアロマ関連の人気商品20選をご紹介します。気軽に楽しめるものがたくさんあるのであなたもアロマライフを送ってみませんか? こちらの記事もどうぞ!
忙しいママこそアロマでリラックス
いかがでしたか?
「どのアロマオイルを買ったらいいのか」、「香りはどんなものがおすすめなのか」などわからないことが多くて手を出せないという方もいますよね。そんなときは、とにかく自分の好きな香りを見つけることから始めてみましょう!
アロマオイルは、生活の木や無印良品などで多く取り扱っているので、たくさん香りをかいでみてくださいね。きっと好みの香りが見つかりますよ。
好きな香りが見つかったら、ハンカチ吸入やマグカップ吸入など、特別な道具が必要ないものからチャレンジしてみてはいかがですか?
もっとアロマを楽しみたい!と思ったらディフューザーなどでどんどん日常に取り入れていきましょう。
アロマオイルは難しいものではありません。忙しいママをリラックスさせてくれる強い味方です。
みなさんもぜひ、アロマオイルをチャレンジしてみてくださいね。
参考図書はこちら!
決定版 アロマテラピーのきほん―基礎から楽しみ方まですべてわかる、安心の1冊