破水と尿漏れは見分けられる?症状の違いと破水後の流れを知っておこう

妊娠後期に入ると、気付けば下着が濡れることが増えていませんか?尿漏れやおりものならいいけれど「もしかして破水?」とドキリとする妊婦さんも多いようです。ここでは「破水」と「尿漏れ」等の症状の違いと、破水後の流れについてまとめましたので、気になったときの参考にしてくださいね。

破水って気づきにくいの?

破水とは、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて羊水が外へ流れ出ることをいいます。
お産は陣痛を経て子宮口が全開になってから破水する、というのが一般的な流れですが、陣痛の前に破水してしまう「前期破水」も珍しくありません。正期産のうち約30%の人に「前期破水」が起こるのだそうです。

破水は卵膜が破れる位置によって症状が違います。
■下位破水:子宮口に近い位置で卵膜が破れること。いきなり大量に羊水が出る。破裂音がすることも。
■高位破水:子宮口から離れた位置で卵膜が破れること。羊水の流出量が少なく、スピードも遅い。

この「高位破水」の場合、チョロチョロと水が出る感触は尿漏れやおりものと区別がつかず、病院に行くべきか悩む妊婦さんが多いのです。



破水か尿漏れか、見分ける方法はないの?

チョロチョロじわじわと出てくる破水の場合、すぐに羊水がなくなってしまうわけではありません。まずは焦らず、安静にできる体制で様子を見ましょう。

■自分の意思で止められるかどうか
まずはおしっこを我慢するように力を入れたら止まるかを確認します。自分の意志で止められる場合はおしっこかも。
羊水は止められません。母体や赤ちゃんの動きで押し出されるので、胎動やママの動きに合わせてチョロチョロと出続ける場合は破水を疑いましょう。
 
■臭い
おしっこなら特有のアンモニア臭がします。おりものは酸っぱい香りがします。羊水の臭いには個人差があり、無臭、精子のような生臭さ、など経験した方の意見はまちまちですが、おしっこの臭いとは全然違うので気づく人が多いようです。

■色
色が黄色っぽい場合はおしっこでしょう。羊水は無色透明〜乳白色、薄い黄緑色、またはおしるしが混ざって薄いピンク色のこともあるそうです。

もしかして破水かも?と思ったら、以上の特徴と何時ころからその症状が出ているのかを記録しておきましょう。病院へ連絡する際や病院での問診時に聞かれることがあります。

破水の時に気を付けること!

破水の疑いがあるとき、まず気がかりなのが子宮感染症。破水を放置すれば、最悪母子ともに危険な状態になることも。下着やナプキンがぬれていることに気づいた場合は、すぐに清潔なものに取り換えましょう。
破水の場合は、ウォシュレットやシャワー・入浴は絶対にダメなので注意してくださいね。

判断できない場合は受診を

最終的に破水かどうかの確定は、病院でないとできません。
これはおしっこやおりものとは違うのでは?と少しでも感じたなら、放置せずに病院へ連絡しましょうね。

念のため、入院の準備をもって

破水でない場合は帰宅できるのですが、破水が確定すると病院での管理が必要になるので、そのまま入院となります。

産院のほうから入院に必要なもののリストが渡されると思います。早めにアイテムを揃えて荷造りし、玄関近くに置いておくと急な入院でも焦らなくてよいですよ。検診に必要な母子手帳や診察券、保険証、印鑑、貴重品などもすぐ持ち出せるように常にポーチなど入れてまとめておきましょう。

移動は横になれるタクシー移動がおすすめです

病院へ行く際は徒歩や公共交通機関の利用は控え、家族の運転する自家用車かタクシーで移動しましょう。動くと羊水が出てきてしまうので安静が第一です。後部座席で横になり、羊水が出てきにくい態勢で病院に着くのを待ちましょう。腰にバスタオル巻くか、付き添いの人にレジャーシートなどを敷いてもらうといいですよ。

「陣痛タクシー」「お産タクシー」というサービスをご存知でしょうか。お住まいのエリア名とこのキーワードで検索すれば、地域でそのサービスを提供するタクシー会社があるか調べられます。会社によってサービス内容は異なりますが、事前に登録をしておけば優先的に配車をしてくれますし、破水でシートの汚れが心配な場合でも乗車拒否なんてことはありません。もし汚してしまってもクリーニング代の請求はないようなので安心ですね。料金体制も通常利用と変わらない(送迎料や深夜料金はかかります)ので、ぜひ妊娠中にチェックしておきましょう。

逆子の場合はさらに注意が必要

検診で逆子(骨盤位)と言われている場合は、さらに注意が必要です。
赤ちゃんが正常位の場合は頭が栓のような役割をして羊水の流出を防いでくれます。しかし逆子で足やお尻が下になっていると、栓ができないので出る羊水の量が増えたり、最悪卵膜の破れた隙間から臍帯が出てしまうこともあります。そうなると赤ちゃんが呼吸できなくなってしまいますので、一刻も早い手当が必要となります。
逆子の場合は、少量の破水であっても救急車を呼ぶべきかを病院に確認しましょう。



破水していたら、どういう流れになるのか

病院に着いたら、まず内診が行われます。

羊水に反応する専用の綿棒で直接膣内の液体を採取し、破水の有無を調べます。黄色→青色に変化すれば破水の可能性が高いと判断。出血などでその検査が確実でない場合は他の試薬を使用することもあるそうですが、検査から10分程度で破水かどうかがわかります。

破水が確定すると、血液検査、膣内の細菌培養検査、体温などのバイタルチェックを行い感染症の有無を確認。子宮内感染症があり、すぐに生まれる気配がない場合は緊急帝王切開が行われることもあるそうです。感染症がない場合でも予防のために抗生剤の点滴処置がなされます。

その後の入院管理は、妊娠週数によって変わってきます。

分娩か、妊娠継続か

■妊娠37週以降の場合
破水後24時間以内に陣痛がくるとされていますので、赤ちゃんの様子を見ながら自然に陣痛が始まるのを待ちます。24時間以内に陣痛の兆候がない場合は、医師の判断で陣痛促進剤を使い分娩誘発をすることがあるそうです。

■妊娠37週未満の場合
膣内洗浄と抗生剤投与に加えて、子宮収縮を抑える薬を使ってなるべく妊娠継続できるように管理されます。その後いつまで妊娠継続するかは、NICU設備の状況、赤ちゃんや母体の健康状態などで判断されるようです。破水した時点で赤ちゃんが体外生活できるほど育っている場合は、早産ではありますがそのまま分娩となることもあるようです。

破水かな?から破水確定したママたちの声

前半のおさらいのようになりますが、先輩ママたちの破水症状を3つ選んでみました。 パターン1:自分の意志では止められない パターン2:動くたびに出る パターン3:精液に似た生臭さ(無臭のこともあります)

日ごろから破水してもいいように準備を

生産期に入ればいつお産の兆候が表れてもおかしくありません。おしるし、陣痛、破水と始まりは人それぞれ。破水から始まると感染症が気がかりですが、適切な処置をしてもらえれば特に心配はいりません。予定日はまだ先だから大丈夫、と過信せずに急な破水への対策をしておきましょう。

・産院の連絡先を常にわかる場所に
・診察券、保険証等はすぐ持ち出せるようにまとめておく
・バスタオルやレジャーシートを玄関先に用意
・破水セット(お産パッドや大きめナプキン、赤ちゃんのおむつでもOK)は外出時の必須アイテム
・お風呂かシャワーに毎日欠かさずに。破水したら入れません。

これだけ準備しておけば、いざというときでも冷静に行動できますよ。赤ちゃんに出会える日を楽しみに待ちましょう!