アロマオイルの使い方と安全に使うための注意点 

アロマオイルって興味があるけれど、どんな風に使えばいいの?本当に安全なの?と思って一歩が踏み出せない方も多いんじゃないでしょうか?アロマオイルは特別な道具がなくっても使えるんですよ。簡単にできるアロマオイルの使い方と、安全に使うための注意点をご紹介します。

アロマオイルとは?

100%植物由来の精油のこと

「アロマオイル」というと、香りを含む油全般で化学合成されたものも含むことがありますが、ここでは100%植物由来の精油(エッセンシャルオイル)のことをアロマオイルとしてご紹介したいと思います。

庭のバラやきんもくせい、料理に使うローズマリーやバジル、日本古来のゆずやしょうぶ。どれも香りがある植物ですよね。この香りの正体が精油という物質です。
植物からこの精油成分を抽出してとりだしたものがアロマオイルなのです。

アロマオイルはどのように体に吸収されるの? ~皮膚、呼吸器などから~

アロマオイルは主に皮膚、呼吸器などから吸収され、毛細血管へ入り、全身に運ばれると言われています。
記事内で紹介する、芳香浴は呼吸器からの吸収、アロマバスは皮膚と呼吸器、マッサージは主に皮膚からの吸収ということになります。
他にも経口や直腸・膣からも吸収しますが、吸収量も多く家庭で行うには不向きな方法です。

体に入った精油成分は体内をめぐったあと、肝臓や腎臓で解毒・代謝され、最終的には不要なものとして尿や便、はく息、汗などから対外に排出されます。
きちんと排出されるように、体を温めて体の循環をよくしたり発汗を促すように気を付けましょうね。



アロマオイルの使い方 

特別な材料を沢山用意しなくても、精油とキャリアオイルがあれば家庭でできる使い方を3つご紹介します。基本的な使い方を覚えて、適量を守ってトライしてみましょう。

【1】芳香浴

お部屋の空気を浄化したいとき、気分転換したいとき、喉がイガイガするときなどにおすすめの方法です。洗面器などに精油をおとして吸入する方法が簡単ですが、道具を使って部屋中に香りを拡散させる方法もあります。香りを浴びる、読んで字のごとし、ですね。

妊娠初期を除き、低濃度であれば妊婦さんにもおすすめの方法ですが、使えない精油もありますので専門家に相談しましょう。基本的には乳幼児がいる場合は使用を控えるか、濃度を低く使ったほうがよいでしょう。アロマの専門家に相談するのが一番ですね。

【2】アロマバス

お風呂でアロマオイルを楽しむ方法です。こりをほぐしたいとき、リラックスしたいときにおすすめの方法です。ご家族と一緒に入浴することもあるお風呂ですので相手の香りの好みや体調などを考慮して精油を選ぶようにしましょう。

全身で精油を吸収しますので、赤ちゃん、妊婦さんは避けたほうがいいでしょう。他にもてんかんの方、乳幼児にも使えない精油もありますので、専門家にご相談ください。

【3】アロママッサージ

肩こりなど筋肉のこりがあるとき、リラックスしたいとき、心と体に刺激を与えたいときなどにおすすめの方法です。精油をキャリアオイルと呼ばれる基材で希釈したものを使ってマッサージをします。

全身をマッサージした場合は吸収される量も多くなります。赤ちゃん、妊婦さんは避けたほうがいいでしょう。他にもてんかんの方、乳幼児にも使えない精油もありますので、専門家に相談しましょうね。

▼おすすめのアロマオイルについての記事はこちら。

女性に人気のアロマオイル。女性特有の様々な不調の解消、子育て中の不安やイライラ…子供の寝つきが良くない、集中して勉強させたい、寝不足でお肌の調子がイマイチ、など女性の悩みにおすすめのアロマオイルをご紹介します。 以下に詳しい使い方をご紹介します。参考にしてみてくださいね。

芳香浴

【1】コットン、ティッシュなどをつかって

精油を1~2滴コットンやティッシュに垂らし、鼻に近づけて香りをかいだり、身近なところにおいておいたりします。直接肌にふれないように気を付けてくださいね。それぞれお好みの香りも選んでくださいね。

◆眠れないとき◆
ネロリ、ラベンダー、オレンジ 鼻先であおってから枕もとに

◆鼻をすぅっとさせたいとき◆ 
ペパーミント、ティツリー、ユーカリ 
風邪のはやる時期にマスクにたらして使うのもおすすめです。

【2】洗面器を使って

マグカップやボウルなどを使うこともできますが、誤って飲んでしまうといけないので、アロマオイル専用のものにするなど注意が必要です。

洗面器などに70~80℃くらいの熱いお湯をいれて、精油を1~4滴(マグカップなら1~2滴)落として、湯気と一緒に5分程度精油を吸い込みます。頭にバスタオルなどをかけて覆うと香りが拡散しすぎずによいでしょう。

~注意点~
必ず目をつぶって行いましょう。刺激がある場合があります。

◆風邪の季節に◆ 
ティツリー、ユーカリ、ペパーミント

◆肌荒れが気になるときに◆
ゼラニウム、ローズウッド、ティツリー

【3】道具を使って拡散させる

(1)アロマランプ

電球の熱で精油をあたためて香りを拡散させます。 受皿が汚れてきたら無水エタノールをしみこませたティッシュでふくとすっきりします。
火を使わないので安全に簡単に芳香浴を楽しむことができますね。

アロマオールナイト ストライプ 生活の木 アロマランプ(電気式芳香器)

(2)アロマ加湿器

乾燥が気になるこれからの季節、加湿しながらアロマも楽しめる優れものです。

BESTEK アロマディフューザー 超音波式 加湿器 アロマ ライト 多色変換LED付き Aroma diffuser BTAM501WH

(4)ディフューザー

精油をミスト状にして香りを拡散させるものです。熱をかけないので、精油そのままの香りが楽しめるといわれています。

DRETEC アロマディフューザー ホワイト DF-701WT

(5)アロマポッド

ろうそくの火でオイルを温めて香りを拡散させます。安価でろうそくの光もロマンチックではありますが、火を使いますので注意が必要です。
寝る前には必ず火を消す、お子さんの手の届かないところで焚くようにしましょうね。

オイルウォーマー スクエア



アロマバス

【1】入浴

一般的な家庭の浴槽(300ml~400m)で、精油を6滴以内が目安です。多すぎてしまうと肌に刺激がある場合があります。最初は1、2滴で試してみてだんだん増やしていくとよいかもしれませんね。とくに、ペパーミント、レモングラス、柑橘系、サイプレス、ジュニパーなど、皮膚刺激がある精油は量を控えめにしましょう。
腰から下だけつかる半身浴もおすすめです。少しぬるめの温度にすると、長くつかることができますよ。
水分を補給しながら入ると汗をかきやすくなり、老廃物の排出を助けてくれます。

◆リラックスしたいとき、生理の不調などに◆
ラベンダー、クラリセージ、ローズ

【2】部分浴

手足の冷えが気になる方や、平熱が低い方におすすめです。
たらいやバケツなどに熱めのお風呂くらいのお湯をいれ、2~3滴の精油を垂らします。
熱いお湯をいれたやかんなどを用意し、温度が下がったらさし湯をして、湯温を保つようにしましょう。バスタオルを上からかけるのもよいですね。

◆冷えの気になる方に◆
オレンジ、マージョラム、ユズ、レモン

アロママッサージ

キャリアオイル(基材)で精油を希釈して使います。精油の量は一日に6滴くらいを目安にし、基材はボディで10~20ml、フェイスで5~10ml程度用意しましょう。精油は通常1滴0.03~0.05mlです。

◆希釈濃度◆1%は基材10mlに対して、精油2滴
ボディ 1~2% 
フェイシャル・敏感肌のボディ 0.1~1%

薄い濃度から試して、様子を見るようにしましょうね。

全身のマッサージはなかなか難しくても、手やふくらはぎのマッサージ、肩のマッサージなら自分でもできますよね。お好きな香りを選んでマッサージすれば、優雅な気分になれそうですね。

◆鼻をす~っとさせたいときに◆
小鼻の上と鼻の付け根の2箇所にオイルをつけ、親指と人差し指で軽くつまんで上下に動かします。

ローズマリー・ベルべノン 2滴
ティツリー 2滴
ラベンダー 2滴
ユーカリ(ラジアータまたはグロブルス) 1滴
キャリアオイル 10ml

◆お腹をいたわるオイル◆
みぞおち、腹部にやさしく塗布します。

ネロリまたはカモミール・ローマン 2滴
ペパーミント  3滴
バジル     3滴
キャリアオイル 30ml

◆月経痛がつらい時に◆
イランイラン  2滴
クラリセージ  3滴
ラベンダー   4滴
キャリアオイル 30ml

腰、仙骨と下腹部の回りに。生理予定日の7日ほど前からトリートメントしておくのがおすすめ。

◆リラックスしたいときに 子供にもおすすめ◆
お子さんがショックを受けていたり、ストレスを感じている様子がうかがえる時に。
ゆっくり話を聞きながら、おなかをさすってあげるとよいでしょう。

マンダリン   3滴
ローズウッド  2滴またはローズ1滴
キャリアオイル 50ml

キャリアオイルとは? ~精油の希釈に使う植物油~

精油はキャリアオイルと呼ばれる植物の種子や果実から抽出した植物油などで希釈してトリートメントに使います。植物油には、オレイン酸やリノール酸などの脂肪酸のほか、ビタミンAやEなどの成分が含まれているんですよ。

沢山の種類がありますが、ここではオールマイティなスイートアーモンド油とホホバオイルをご紹介します。

◆スイートアーモンド油◆
日常的なお手入れやベビーマッサージに。
赤ちゃんや敏感肌でかゆみのある肌にもよくなじみます。保存期間は3~4ヵ月でほかの油に比べるとやや短いので早めにつかいきりましょう。
100mlで2000円程度です。

◆ホホバ油◆
ヘアケア、スキンケア全般に。どの肌質の人でも使えます。
浸透性がよくさらっとしていて、安定性と耐温性が高く品質を長く保てるオイルです。開封後8ヵ月から1年くらい持ちます。
100mlで2600円〜5000円程度。

アロマオイルを使用時の注意点

アロマオイルは天然成分だからといっても、100%なにをしても安全なわけではありません。植物の中に含まれているときよりも70~100倍も濃縮されていて、1滴のもつパワーもとてもパワフルです。体調や体質によっては、または使い方を誤ってしまうと、皮膚炎をおこしたり、かゆみ、刺激を感じることもあります。以下のルールを守って使いましょう。

アロマオイル使用時の注意点

(1)アロマオイルのボトルを振らずに、ゆっくりと傾けて1滴ずつ出すようにする。

(2)内服は家庭では行わない。(粘膜消化管などへの刺激があり、体への影響も大きいので)

(3)肌につける場合は、必ずキャリアオイルなどの基材で希釈する。

(4)敏感肌の方、アレルギーのある方は使用する前にパッチテストを行ってからにする。

(5)赤ちゃん、幼児、ペット、妊婦、てんかんの方に使えないアロマオイルの種類を確認する。

(6)同じ香りを継続して使い続けない。

(7)光毒性のある精アロマオイル(ミカン科・セリ科)は、日光にあたるとシミになることがあるので、使った後は日光にあたらないようにする。

(8)粘膜部分には使わない。特にアロマオイルを扱った手で目をこすらないように気を付ける。

(9)1日に使う精アロマオイルは大人で6滴くらいを目安にする。

アロマオイルを購入するときの注意点

アロマオイルを購入するときは信頼のできるお店で購入するようにしましょう。購入するときの注意点は以下の通りです。

(1)原料植物の学名、栽培方法、抽出部位、方法、原産地などを確認する。

(2)成分の添加、加工などがされていない100%純粋で天然の精油を使用する。

(3)光、熱、空気によって劣化するので遮光ビンに入った精油を購入する。

(4)数種のケモタイプがある精油を購入するときはケモタイプを確認する。

(5)ポプリオイル、フレグランスオイルと精油を間違えないようにする。

◆ケモタイプとは◆
アロマオイルの香りは、気温、土壌の質、日照条件など原料植物の育った環境で毎年変化します。
ローズマリー、タイム、ニアウリなどにケモタイプがあります。例えば同じローズマリーでも産地によって、カンファーの香りが強いもの、ベルべノンの香りが強いもの、シネオールの香りが強いものがあり、学名のあとに成分名をつけて区別します。これをケモタイプと呼びます。

精油の保存について

(1)精油を箱に入れて直射日光と湿度を避けて、冷暗所に保管する。

(2)開封後1年以内を目安に使い切る。ものによりもっと短いもの、長いものもある。

(3)子供の手の届かないところに保管する。

(4)精油と基材をブレンドしたものは、1~2ヵ月に使い切る。

(5)プラスティック容器のゴムのスポイトは、精油で溶けてしまうことがある。

(6)精油は引火性。火気に注意する。

ルールを守って楽しみましょう

アロマオイルは道具がなくても身近なもので香りを楽しむことができます。日々の生活がちょっと楽になったり、助けになったりしたらうれしいですよね。
薬じゃないから安全、というイメージもありますが、使い方を誤るとやはり体に悪影響を及ぼす場合があります。ルールを守って、身近なところからためしてみてくださいね。

▼アロマテラピーについての記事はこちら

アロマテラピーは、生活の中でいろいろな場面で活躍することができます。基本的なルールを抑えて、おうちでできるアロマテラピーをはじめてみませんか?

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