高温期と生理や妊娠について基礎体温でわかる女性のからだ

「赤ちゃんが欲しい」と思っている人は、基礎体温を測っている人も多いのではないでしょうか。基礎体温を測ることで新たな発見がありますよね。それと同時に不安や疑問も出てくると思います。今回は、高温期と生理や妊娠との関係などをご紹介します。

基礎体温と女性の体の関係~低温期・高温期とは?~

女性の心と体の変化に波があるのはなぜ?

「わずか一ヶ月の間に波がある…」。これは女性のみなさんに経験があることではないでしょうか。ぱーっと晴れやかな気分の日もあれば、なんだか憂鬱でたまらない日もある。イライラする日もある。なんだか体が重い日もある。
そんな心身の波には、ある周期があることに気づいている人も多いと思います。その周期と深く関係しているのが、「生理」ですよね。私たち女性の体は、この生理とともに変化していく運命にあるのです。

基礎体温とは~基礎体温を知れば本当の自分が見えてくる~

基礎体温とは、体が最も安静状態にあるときの体温のことを言います。最も安静な状態というと横になって休んでいる状態です。そのため、一日の中で最も安静な状態にある、朝目覚めてすぐの体温を測ります。
基礎体温は専用の体温計を使って計測します。起き上がったり、寝返りをうってしまうと、体温が上昇してしまい正確な基礎体温を計測することができません。あくびも控えた方が良いとされています。 基礎体温を計測してグラフにまとめることで、約一ヶ月の間に体温がどのように変化しているかがわかってきます。この変化は、体に何の問題もない健康体であれば、毎月同じような変化を見せます。そしてこの基礎体温の変化が、心身の変化と密接な関係にあることがわかります。

約一ヶ月の間に基礎体温はこう変化する

生理開始日から、次の生理開始日の前日までの基礎体温の変化をグラフ化すると、次のグラフのような変化を示します。 参照:

http://kisotaion.org/index.htm

グラフ作成:さわ 生理開始から約2週間は基礎体温の低い状態が続き、一度ガクンと基礎体温が下がったあと、基礎体温は上がりはじめ、約2週間基礎体温の高い状態が続きます。その後また基礎体温は下がり始めて次の生理がはじまります。
このように、基礎体温の低い期間を「低温期」、高い期間を「高温期」と呼びます。

基礎体温を知ることで、今の自分のコンディションを知る

上のグラフにも示すように、1周期は大きく四つの期間にわけられます。

■月経期
生理開始から生理終了まで

■卵胞期
生理が終わってから排卵までの期間。卵巣にある卵子の一つが排卵に向けて成熟していきます。

■排卵期
卵巣で成熟した卵子が、排卵されます。

■黄体期
卵子が排卵されたあと、卵巣からは黄体ホルモンが分泌されます。生理前に向けて徐々にPMS(月経前症候群)などの症状が現れる人もいるとされているのがこの頃のようです。 これら四つの期間で心身のコンディションはこのような変化をしやすいと言われています。

■月経期 コンディション:△
生理による出血があるため体には大きな負担がかかっています。人によっては生理痛などの体の不調がおこる場合もあります。無理をしない生活を心がけましょう。

■卵胞期 コンディション:◎
生理も終わって体の調子も良くなります。精神的にも前向きになれるので、新しいことをはじめたりするのに絶好のチャンス!

■排卵期 コンディション:○
心身共にコンディションはまずまず。早い人は生理前の不調がはじまることも。

■黄体期 コンディション:×
PMSなどの生理前の不調が出る時期です。体の冷えなどに注意が必要な期間です。

高温期の生理について(黄体期)

高温期なのに生理がはじまった!?

基礎体温を測っていると、高温期から徐々に体温が下がることで次の生理開始を予測することができるようになります。でも、基礎体温が下がらないうちに生理のような出血がはじまったとしたら、驚いてしまいますよね。高温期なのに出血があった場合、どのようなことが考えられるのでしょうか。

■風邪などが原因による発熱
風邪などの疾患による発熱である場合があります。喉の痛みはないかなど総合的に判断してください。また、前夜によく眠っていなかったり、計測する際に体を動かしてしまうと計測結果が高く出てしまうことがあります。

■子宮内膜症や子宮外妊娠による不正出血
いつもの生理とはタイミングや出血量が違う場合や、痛みを伴う場合などには子宮内膜症などの可能性を考えられると言われています。また、子宮外妊娠による不正出血の可能性もあるようです。

■着床出血
着床した際に出血を伴う場合があります。これはすべての人にあるわけではなく、まったくない人もいます。着床出血の場合は生理とは異なり、おりものに少量混じる程度であることが多いようです。期間は2,3日で終わる人もいれば、1週間続く人もいるようです。

■化学的流産
化学的流産とは、受精卵が着床して妊娠が確立したものの、胎のうが確認できる時期を前にして流産となってしまう場合のことを言います。妊娠検査薬で陽性反応が出た後、生理と同じような出血があった場合にはこの化学的流産である可能性があります。

▼着床出血についての記事はこちら

生理以外での出血は、女性なら誰でも不安を感じてしまいますよね。特に妊活中の方にとって、生理予定日付近の出血は「また生理か…」とがっくりしてしまうものです。でもちょっと待って、その出血、着床出血かもしれません。着床出血とは何か、生理との違いは何かをまとめました。

▼化学的流産についての記事はこちら

「流産」の響きから大事に聞こえますが、実は化学流産は誰にでも起こり得る決して珍しくない状態です。その症状や原因、予防法について詳しく知れば、きっと安心出来るはずです。

高温期におこる出血の原因を予測する方法

基礎体温が高い状態で出血がはじまっても、2,3日の間に基礎体温が下がってくればそれほど心配はいりません。風邪などの体調不良による発熱や、計測したときの状態に問題があったことなどが考えられます。

もし、出血が続いているのに基礎体温が下がらない場合や、いつもの生理とは出血量が違うなどの変化があれば、生理ではなく不正出血の可能性もあります。
そのとき役立つのが妊娠検査薬です。妊娠検査薬の結果で原因が何かを予測することができます。

陰性…子宮内膜症や子宮筋腫による不正出血
陽性…着床出血、子宮外妊娠、化学流産

病院を受診する場合は、出血量やどのぐらいの期間出血しているかと合わせて、妊娠検査薬の結果を医師に伝えてください。

高温期が続くと妊娠のサイン?

妊娠すると高温期が続く

排卵後に分泌される黄体ホルモンは、寿命を迎えると分泌を終え次の生理がはじまります。しかし、妊娠すると体は妊娠を継続させるために黄体ホルモンの分泌を続けることになります。黄体ホルモンは、受精卵を守ったり、発育を促したりする働きがあります。そのため、基礎体温は下がらず高温期が続くことになります。この基礎体温の高い状態は妊娠4ヶ月頃まで続きます。

どのぐらい高温期が続くと妊娠している?

一般的に、高温期が21日以上続くと妊娠している可能性が高いと言われています。しかし、その頃には次の生理予定日を過ぎているので、生理の有無で妊娠の可能性は判断することができますよね。

体は排卵すると黄体ホルモンが分泌されます。この黄体ホルモンの寿命は14日±2日とほぼ一定なので、それ以上高温期が続いている場合は妊娠している可能性がでていると言えます。
しかし、排卵は目に見えない現象なので正確にいつだったかを知ることは難しいです。高温期に入ったと思っていたけれど、本当は高温期ではなかった、という場合もあります。
それらのことを加味して、妊娠の可能性が高くなるのは高温期が21日以上続く場合とされています。

▼妊娠初期の基礎体温の変化についての記事もあわせてご覧ください。

「赤ちゃんがほしい」と思っている人にとっては気になる基礎体温の変化。妊娠すると、基礎体温はどのように変化するのでしょうか。記録した基礎体温から、排卵日や妊娠の可能性を探ることができるかもしれません。今回は、妊娠初期の基礎体温の変化をグラフでご紹介します。

高温期9日目・10日目頃でも妊娠しているかわかる?

妊娠を望む人であれば誰でも早く結果を知りたいものです。高温期9日目や10日目頃にいわゆるフライング検査をする人が増えています。
ごくまれに陽性だったという人もいますが、陰性であることの方がほとんどのようです。陽性であった場合は、そもそも高温期のカウントがずれていたことなどが原因と考えられています。

受精卵が着床するまでには、排卵してから1週間から10日ほどかかります。たとえ着床していたとしても、妊娠を判定するのに十分なhCGが分泌されていない場合が多いので、正確な妊娠判定は難しくなると言われています。

高温期何日目で妊娠しているのに気づいた?

妊娠検査薬の多くは、判定できるのは生理予定日の一週間後からとしています。妊娠検査薬は、受精卵が着床すると分泌されるhCG(ヒト絨毛ゴナドトロピン)というホルモンが尿中に含まれているかで結果を判定します。生理予定日の一週間後であれば、このhCGが妊娠判定に十分な量分泌されていると考えられるためです。

でも妊娠を望んでいる人は一日でも早く妊娠しているかを知りたいですよね。まだ判定に十分なhCGが分泌されていなくても、薄く陽性反応が出る場合もあります。早く妊娠しているかを知りたくてフライング検査をする人は多いようです。

早い人では高温期10日目頃から陽性が出る人もいますが、高温期14日目頃から陽性が出る人が多いようです。 妊娠を希望する人であれば一日でも早く結果を知りたいですよね。でも早くに知ってしまっても、病院で胎嚢が確認できるのは早くても妊娠5週頃からです。それまで不安な毎日を過ごすことになるので、ストレスを感じやすい人や、気に病んでしまいがちな人にとっては早く知ることが良いことだとは言い切れません。

低温期(卵胞期)との関係

低温期は卵子を成熟させるための大事な期間

生理が開始してから排卵までの基礎体温の低い期間を低温期と呼びます。生理が終わると、体は排卵に向けて準備を始めます。
卵巣にある原始卵胞の一つが、排卵に向けて成熟をはじめます。やがて成熟した卵胞から卵子が排卵されます。排卵すると卵胞は黄体化し、黄体ホルモンの分泌によって基礎体温は上昇して高温期へと移行していきます。

体が卵子を成熟させようとしている期間に、寝不足や偏食など不健康な生活をしていると、上質な卵子を育てることができなくなってしまいます。
妊娠を望んでいる人は、この低温期こそ過ごし方には気をつけましょう。

妊娠力を決定する重要な三つの条件

妊娠は、いろいろな条件が整ったときにはじめて成立するものと言われています。その妊娠力を決定する重要な条件はこの三つです。

■上質な卵子
■着床しやすい子宮環境
■良いおりものの分泌

低温期の過ごし方で、この三つの条件が整うかどうかが決まると言われています。生理後の卵胞期は、心身共にコンディションの良い時期です。すこしぐらい無理しても大丈夫!と夜更かししたり、仕事や家事を頑張りすぎないように気をつけましょう。

良い卵子をつくるためには

では良い卵子を作るためにはどうすればいいのでしょうか。まず、良い卵子を育てるためには、良い卵胞を育てることが重要になります。
卵胞を大きく育てるためには、卵巣へたくさんの栄養と血液を送る必要があります。もしこの卵胞期に、栄養を十分に摂らず、体を冷やしたり睡眠が十分でなかったりすると、体全体の血流も悪くなり卵巣へ十分な栄養と血液を送ることができなくなります。
良い卵子を作るためにも、卵胞期にはこのようなことに気をつけて過ごしましょう。

■食事に気をつける
良質なタンパク質を摂るように心がけましょう。鉄分を積極的に摂ることで血液をたくさん作ることができます。体を冷やす冷たい飲み物やフルーツなどは避けて、温野菜や魚などからビタミン・ミネラルを補給するようにしましょう。

■睡眠をしっかり取る
夜遅くまで起きていたり、睡眠時間が少ないと体力を消耗し、体を十分に回復させることができません。また、良い卵子を育てるためのホルモンは夜の10時から2時の間に多く分泌されます。なるべくこの時間帯に良い睡眠をとるようにしましょう。

■体を冷やさない
入浴はシャワーですまさず必ず湯船につかって体を温めるようにしましょう。寒い時期にはカイロや湯たんぽ、腹巻きなどで体を温めるといいですね。体が冷えてしまうと免疫力も低下してしまいます。体を温めて全身の血流を良くすることで卵巣に血液をたくさん送ることができると言われています。

着床しやすい環境を整えよう

卵巣で育った卵胞は排卵後黄体化し、黄体ホルモンを分泌させます。この黄体ホルモンは、子宮内膜を受精卵が着床しやすいように整えたり、体を温めることで着床した受精卵の発育を促す働きがあります。
そのため、良い卵胞を育てることが黄体ホルモンの分泌を良くすることになります。黄体ホルモンが、子宮内膜を厚く、温かい状態にしてくれます。受精卵が着床しやすいのはフカフカで温かい子宮内膜です。

「おりもの」は精子と卵子を結びつけてくれる重要なもの

上質な卵子が育ち、着床しやすい子宮内膜ができても、精子と卵子が出会わなくては妊娠は確率しません。
その精子と卵子を結びつけるのに重要なのが「おりもの」です。このおりものが排卵期に分泌されなければ精子は子宮内部の卵子のところまで到達することが難しくなります。
膣内は通常酸性になっており、精子はその中では生きていくことができません。そこで、アルカリ性のおりものの中に入り込むことで、卵管で待つ卵子のところまで到達することができると言われています。
おりものはエストロゲンというホルモンによって分泌されます。エストロゲンを多く分泌させるには、豆腐や納豆などの大豆食品を摂るようにしましょう。また、エストロゲンは脂肪細胞から作られるので、痩せすぎている場合、十分なエストロゲンを分泌することが難しくなるとも言われています。

▼着床とおりものの関係についての記事はこちら

妊活中の女性にとって、妊娠の超初期症状の一つである、おりものの変化はとっても気になるポイント。着床するとおりものは、なぜどのように変化するのか、また妊娠超初期では他にどのような症状が起こるのかお話します。

高温期の体温はどのくらい?

高温期の基礎体温は何度ぐらい?

高温期の基礎体温は、36.7度~37.0度の人が多いようです。低温期の基礎体温プラス0.3~0.4度以上あることが理想です。もし高温期の体温が低いと感じていても、低温期との差が0.3~0.4度以上あれば、排卵があると考えられます。

近年、日本人の平熱はどんどん下がっていると言われています。これは、運動不足や過剰なストレス、季節にかかわらずエアコンを常用している環境などが原因とされています。
平熱が36.0度を下回る「低体温」の場合、免疫機能や生殖機能の低下などの問題がでてきます。

高温期の体温が安定しない人は要注意

参照:

http://kisotaion.org/index.htm

グラフ作成:さわ 排卵後は基礎体温の高い高温期に入り、約14日間高い状態を維持するのが通常ですが、次のような状態の人は注意が必要です。

■高温期が短く、9日以内である
■低温期から高温期へ以降するのに何日もかかる
■高温期の途中で基礎体温が下がったり上がったりする

これらの症状は、黄体ホルモンの分泌が不十分であることが原因と考えられます。このような黄体ホルモンの分泌が不十分な状態を「黄体機能不全」と呼びます。黄体ホルモンの分泌が少なくなると、受精卵が着床しにくくなったり、着床した受精卵を維持することが難しくなります。

黄体機能不全になっているかは、病院で血液検査やホルモンの分泌量を検査することでわかります。以前と比べて高温期が短くなった、生理前の症状が少なくなった、と感じるときには婦人科で相談してみてください。

高温期なのに基礎体温がガクンと下がった!インプランテーションディップの可能性も

妊娠を望んでいる人にとっては、高温期の基礎体温がいつまで続くかが気になるところですよね。もし、高温期の途中で基礎体温がガクンと下がってしまったら…とてもショックを受けてしまうかもしれません。でも翌日にまた基礎体温が高い状態に戻っていれば、まだ高温期は続いていると考えられます。
受精卵が着床した際に、一時的に基礎体温が下がるインプランテーションディップという現象があります。着床するのは、排卵から1週間〜10日後ぐらいです。この頃に一日だけ基礎体温の低い日があれば、インプランテーションディップの可能性もあります。
(インプランテーションディップは、必ず起こるわけではありません。)

期間はいつから?

高温期はいつから?

高温期はいつを一日目とすればいいの?と考えている人も多いのではないでしょうか。基礎体温は排卵後に黄体ホルモンが分泌されることにより上昇するので、排卵日の翌日を一日目とします。
一般的に、排卵日は低温期からガクンと基礎体温が下がった日と言われています。しかし、計測する状態や体調により、そのような変化がわからないことも珍しくありません。そのため、基礎体温の計測結果だけでは排卵日はおおよその時期しかわかりません。

排卵日を正確に知る方法

基礎体温の結果だけでは、排卵がいつ起こったかを正確に判断することは難しいです。そこで排卵日を特定する方法として有効なのが排卵検査薬です。
排卵検査薬は、尿中の黄体形成ホルモンに反応して結果を判定します。黄体形成ホルモンは排卵の直前に急激に増えるため、排卵検査薬の結果がピークを迎えてから36時間以内に排卵するとされています。
排卵検査薬を使用する時期を見極めるためにも、基礎体温を測っておおよその排卵の時期を予測する必要があります。

▼排卵日検査薬についての記事はこちら

赤ちゃんを心待ちにする人にとって大切な排卵日。排卵日を予測する排卵検査薬にもそれぞれ特徴があるのをご存知でしたか?ここでは排卵日検査薬の特徴と効果的な使い方をご紹介します。

高温期の期間は14日±2日間

妊娠していない場合、高温期は約14日ほど続きます。これは、排卵後に分泌される黄体ホルモンの寿命が14日±2日であるためです。黄体ホルモンは、妊娠が確率されると妊娠を継続させるために分泌が続きますが、妊娠しなかった場合にはほぼ正確に14日±2日で分泌は終了します。

高温期1日目~14日目までの症状

高温期前半(1日目~7日目)の症状

排卵期のころと比べて、おりものの状態が変化してきます。排卵期には半透明のどろっとしたのびるおりものがたくさんでますが、排卵が終わると白っぽく変化してきます。
もし受精卵が着床していた場合には、この期間に着床出血や着床に伴う下腹部痛などがある場合もあります。

高温期後半(8日目以降)の症状

排卵後に少なくなっていたおりものが再び増えてきます。白っぽくぽろぽろとしたおりもので、においが強くなることもあります。生理が近くなってきてPMSなどの症状が強く出る時期です。

もし妊娠している場合には、早い人ではつわりのような症状が出る場合もあります。

基礎体温が低い人は?

基礎体温が低いと妊娠しにくい?

一般的に、基礎体温が低い人は妊娠しにくいと言われています。それは体温が低いことでおこる体の不調が原因とされています。平熱が36.0度を下回る人は「低体温」と言われ、次のような特徴があります。

■免疫機能の低下
■基礎代謝の低下
■生殖機能の低下
■血液循環の悪化

血液循環が悪いことで、酸素が全身に行き渡りにくくなり、代謝が落ちることで免疫機能も低下します。体温は1度下がると免疫機能が30%低くなるとも言われています。

妊娠しやすい体とは、やはり「健康な体」ですよね。血液循環が悪く、体温が低い状態では妊娠の可能性も低くなってしまいます。

低い基礎体温を上げる方法

では基礎体温が低い場合、どうすればあげることができるのでしょうか。まず低体温になってしまう原因を考えてみましょう。原因は次のようなことが考えられます。

■片寄った食生活
■冷たい食べ物・飲み物の摂りすぎ
■過度なダイエット
■一年中エアコンをつけている
■運動不足
■ストレス

ストレスを取り除くことや住環境を変えることは難しいですが、筋力をつけたり食事に気をつけたり、簡単なことからはじめてみましょう。体温を上げたい人はこんなことに気をつけてみてください。

■エスカレーターやエレベーターを使わず階段を上り下りする。
筋力をつけることで代謝が上がり、体温をあげることができます。

■入浴時は湯船につかる
夏でもシャワーだけですまさず必ず湯船につかるようにしましょう。

■飲み物は常温のものを飲む
暑い時期は氷を入れた飲み物が美味しいですが、なるべく氷無しの飲み物にしましょう。

■ビタミン・ミネラルを積極的にとる
食べたものから熱やエネルギーを作るときに必要なビタミン・ミネラルを積極的にとるようにしましょう。

■腹巻き、レッグウォーマー、カイロ、湯たんぽなどを使う
寒い時期にはとくにこれらのアイテムを使って冷えを予防しましょう。

基礎体温がずっと低いままの場合、無排卵の可能性も

参照:

http://kisotaion.org/index.htm

グラフ作成:さわ 基礎体温を計測したとき、このグラフのようにずっと基礎体温が低いままである場合は、排卵がおこっていない可能性があります。
基礎体温は、排卵すればかならず上昇します。全体的に基礎体温が低い場合でも、低温期と高温期の差が0.3~0.4度あれば排卵していると考えられます。

高温期の基礎体温が低い

高温期の基礎体温が低いと、無排卵になっているのではないかと心配になってしまう人もいるかもしれません。
もし高温期の基礎体温が、一般的な高温期の体温より低い場合でも、低温期と高温期の差が0.3~0.4度以上あれば排卵していると考えられます。
平熱には個人差がありますし、寒い季節には計測結果が低く出ることもあります。基礎体温は、低温期は何度ぐらいか、高温期は何度ぐらいか、差は何度以上あるかなど全体的なバランスで見るようにしてください。

生理前や高温期のイライラ

生理前になるとイライラしてしまう…そんな経験のある人も多いのではないでしょうか。生理前は精神面だけでなく、下腹部の痛みや違和感、体のむくみなど体の不調も現れてきます。 生理前にイライラするのはホルモンが急激に変化するためと言われています。普段気にならないことでもイライラしたり、些細なことで落ち込んで憂鬱な気分になったりと心のバランスが不安定になります。

高温期のつらい症状はなに?

■熱っぽく体がだるい ■手足のむくみ ■強い眠気 ■イライラなど情緒不安定

高温期に現れるつらい下腹部痛の原因

生理中に下腹部が痛む人は多いと思います。これはいわゆる生理痛というもので、子宮が収縮して子宮内膜がはがれ落ちる過程で痛みが生じると言われています。
一方生理がはじまる前にも下腹部痛を感じる人もいるようです。これはPMSが原因である場合や、病気が原因である場合もあります。痛み方も人によって異なります。生理痛のような鈍痛や、卵巣辺りにチクチクした痛みを感じる人など様々です。
PMSが原因である場合は、体を冷やさないよう注意したり、食生活や睡眠に気をつけるなどが有効な対処法になります。原因がPMS以外の子宮筋腫や子宮内膜症などの女性特有の病気の場合は、婦人科で相談してみましょう。
この下腹部痛の原因が何であるかを見極めるためにも、基礎体温を測って「いつ頃」「どんな痛み」「どのぐらい続く」などを記録しておくと良いでしょう。

高温期に感じる下腹部痛は妊娠初期症状?

いつもは高温期にはない下腹部痛がある場合、それは妊娠の初期症状である場合もあります。妊娠した人すべてに下腹部痛が現れるわけではありませんが、中には次のような症状が現れる場合があります。

■生理痛のような鈍痛
■下腹部が引っ張られるような違和感
■下腹部がチクチク痛む
■下腹部から足の付け根あたりに違和感や痛みを感じる

このような症状が現れる原因は、妊娠が確立したことによって子宮への血液の流入が増加したことなどが考えられます。また、妊娠したことにより骨盤周りの筋肉がホルモンによって緩むことで足の付け根などに違和感を感じる場合があります。
これらの症状は、早くて高温期に入ってから1週間ほどではじまる人もいます。

高温期が長い場合は「黄体依存症」の可能性も

排卵後に分泌される黄体ホルモンの寿命が14日±2日とほぼ正確であるため、高温期もそれと同じ期間である場合が多いと言われています。しかし、高温期がそれ以上に長く続く場合、「ハルバン症候群」と呼ばれる黄体依存症の可能性があります。黄体ホルモンが過剰に分泌されることが原因で、高温期が長く続く分、生理前の心身の不調が長く続くことになります。
もし高温期が長く、生理前の症状がつらい場合は一度婦人科で相談してみてください。

高温期だけでなく低温期にも目を向けて

今回は基礎体温の高温期についてご紹介してきました。妊娠を望む人は高温期が長く続くことに目をやりがちですが、良い高温期を迎えるためには低温期の過ごし方に気をつけていきたいものですね。
ここでもう一度、低温期・高温期について簡単にまとめたいと思います。

■低温期
月経期は出血もありますので無理せず過ごしましょう。生理が終わると心身の体調は良くなりますが、食事と睡眠に気をつけて生活しましょう。上質な卵子を作る大切な時期です。

■高温期
高温期は排卵日の翌日からです。基礎体温グラフからわかりにくい人は排卵検査薬の併用も検討してみてください。高温期後半は生理前の不調が現れてくる時期です。食事や体の冷えに気をつけてください。
高温期は14日±2日程度です。それ以上高温期が続く場合には妊娠の可能性も考えてみましょう。

女性の体は、一ヶ月の間に大きく変化します。その波には個人差がありますが、大なり小なりみんなが「生理がある煩わしさ」を感じたことがあると思います。
しかし、女性は妊娠・出産のための準備として、付き合っていかなければいけないものです。基礎体温を計測したり、自分の体のことを知ることで、毎月の煩わしさを軽減させることもできるかもしれません。
あまりにも体調が悪くなる場合は、きちんと医師に相談をしましょう。