生理周期の数え方や基礎体温との関係など基礎知識まとめ

「生理周期」と聞いてご自分の周期がイメージできますか?一般に28日周期が多いと言われますが、長かったり短かったりする場合はどんな問題があるのでしょうか。この生理周期の数え方とあわせて知っておきたいのが基礎体温。女性なら覚えておきたい生理周期の数え方と基礎体温についてお話ししましょう。

生理の仕組み

いらなくなった子宮内膜が排泄されるのが生理

そもそもなぜ生理が来るのかについて、まずはお話ししましょう。
女性の体では、おおよそ月に1度、左右どちらかの卵巣で卵子が育てられます。それと同時に、子宮では卵子が受精卵となった時のために「子宮内膜」が成長しはじめます。卵子が卵巣から排出される(排卵)時期には、子宮内膜は分厚くなり、受精卵を迎えるためにふかふかのベッドが用意されているような状態になると言われています。
しかし、受精卵が子宮内膜に着床しなかった場合、子宮内膜は不要になり、排出されることになります。これが生理(月経)です。
そしてまた次の月になると、排卵がされ、赤ちゃんを迎えるために子宮内膜が育ちます。つまり、女性の体では毎月、赤ちゃんを迎えるために新品のベッドが用意されているというわけです。その赤ちゃんを迎えるためのサイクルが生理なのです。そして、この生理は平均すると28日周期、おおよそ月に1回起こります。

生理期間は4~7日が平均

生理の期間は人によって異なります。数日で終わる人もいれば、1週間程度出血が続くという方もいます。一般に、生理2日目くらいまでは出血量が多く、徐々に経血の量が落ち着きます。また、生理痛の程度も様々ですが、生理痛もまた生理3日目以降は徐々に落ち着くというのが一般的と言われています。

経血の量と同じように、生理痛や生理そのものには個人差があるというだけでなく、生理は体とこころの状態によっても左右されるため、月によって異なるということもあります。精神的に不安定になったり、疲労がたまっていると生理が遅れる・来ないといったことも。生理の周期は健康のバロメータでもあるのです。

生理周期の数え方

「生理は大体1ヶ月に一度来るもの」と思っている方が多い一方で、生理周期の数え方を正しく知っているという方は意外と少ないかもしれません。まずは基本となる数え方からご紹介します。

「出血が始まった日から次の出血が始まる前日まで」を数える

まず生理周期を数える上で大切なのが、いつからいつまでを数えなければいけないのかということ。
生理周期では、「前の出血が始まった日から次の出血が始まる前日まで」を数えるのが基本です。中には「生理が終わった日(出血が止まった日)」を基準と誤解している人が多いのですが、大切なのは「出血が始まった日」です。

たとえば、
前回の生理開始日 5月1日
次の生理開始日  5月29日
という場合は、生理周期は28日ということになります。

毎月1回、同じ日に生理が来るというわけではない

「生理は毎月くるもの」と、なんとなく思っている方もいるかもしれませんが、毎月1度というわけではありません。生理周期が平均すると28日という方が多いため、月に1度来るという風に思いがちですが、生理周期が25日から38日の間に入っていれば”正常”とされています。そのため、場合によってはカレンダー上はひと月来ないこともありますし、上の例に示したように月に2度来るということも。

なお、この数字はあくまでも周期を表すもの。「◯月28日に生理がくる」という意味ではありません。28日に生理がスタートすることもあれば、3日にスタートすることもあります。

最低2回、より正確な周期を把握するには数ヶ月分のデータが必要

生理周期は「前の出血が始まった日から次の出血が始まる前日まで」を数えます。そのため、最低でも2回分のデータが必要です。
また、毎月「必ず28日周期で来る」というように絶対的なものではありません。生理は体や心の疲れを反映しやすいものです。疲労がたまっている・寝不足が続いている・精神的に疲れているなど、日常の様々な原因がもとで遅れたり、早まったりすることがあります。そのため、28日周期で来ることもあれば、30日周期で来ることもある…ということも。ただし、周期にばらつきがあっても、25~38日の間に入っていれば正常ですので心配はいらないと言われています。

自分の平均的な周期を知るためには、数ヶ月分の生理データを集める必要があります。
1回目と2回目、2回目と3回目、3回目と4回目…と生理が始まった日を数ヶ月記録し、周期を計算してみると、ご自分のおおよその生理周期が見えてくるようになります。

どこからが生理不順? – 横浜 婦人科 ポートサイド女性総合クリニック ~ビバリータ~
*こちらのサイトを参考とさせていただきました

長いとどうなの?

生理周期が39日以上の場合は「希発月経」

正常な生理周期は、25~38日です。この正常な生理周期ではない方は一般に生理不順と呼ばれる状態です。まずは生理不順という方の中でも生理周期が長い場合についてお話ししましょう。

正常な生理周期が25~38日であるのに対し、中には生理周期が50~60日という方もいるかもしれませんね。生理周期が39日以上90日未満と長いことを「希発月経」と言います。なかなか生理が来ないという場合や、生理が来ても2ヶ月に一度というように生理周期が長い方はこの希発月経の場合があります。

女性のからだでは、排卵するとその14日後に生理が来るしくみになっています。そのため、何らかの原因で排卵が遅れると、その分生理も遅れることになります。希発月経の方の場合、このように排卵までに長い期間を要するために、その分生理が遅れる遅延排卵の方が多いと言われています。

生理周期が長いとなぜだめなの?

まず、前提として女性の体では毎月赤ちゃんを迎える準備が行われているということは冒頭でもお話ししました。そして、妊娠しなかった場合にまた新たに赤ちゃんを迎えるために起こるのが生理です。赤ちゃんが宿った場合は生理が来ないわけですので、生理が遅れると、まずは「妊娠」を疑う方が多いでしょう。しかし、生理が遅れる・生理が来ないというのは、妊娠だけが原因ではありません。

生理周期が長い方の場合、排卵が遅れている可能性があります。つまり、排卵がスムーズではないということ。また、周期は長いものの生理が来ているから大丈夫、と考える方もいますが、中には生理のような出血が起きていても、排卵が行われていないという場合もあります。排卵せずに生理がくることを「無排卵周期」と言いますが、無排卵の状態をそのままにしておくとホルモン異常や不妊につながるため、放っておくことはよくありません。
また、排卵していないということは、排卵することで分泌量が十分になると言われる黄体ホルモン(プロゲステロン)が不足することになります。プロゲステロンが不足することで、骨形成・皮膚の代謝・記憶力に衰えが生じることにもつながるとか。意外なところに不調が現れることになるかもしれません。

月経異常・排卵障害|慶應義塾大学病院 KOMPAS
KOMPASは慶應義塾大学病院の医師、スタッフが作成したオリジナルの医療・健康情報です。患者さんとそのご家族の皆さんへ、病気、検査、栄養、くすりなど、広く医療と健康に関わる情報を提供しております。 *こちらのサイトを参考とさせていただきました

生理周期が90日以上の場合は「無月経」

生理周期が長い場合は、希発月経と呼ばれますが、さらに90日以上生理が来ない場合は、「無月経」と呼ばれます。この場合、生理周期が長いという単純な問題ではなく、排卵がなく、体内のホルモン機能が低下しているなど、根本的な問題が考えられるため早めの婦人科の受診が必要です。既にホルモン異常となっている場合は、しつこい排卵障害に悩まされることにもなりかねません。

無月経と呼ばれるのは、生理周期が90日以上の場合ですが、産婦人科の先生によっては60日生理がない場合は受診したほうがいいとする先生もいます。早い段階でホルモンバランスを整えるほうが、サイクルを正常に戻しやすいからです。

生理周期を正すにはピルや排卵誘発剤が使用される

生理周期が39日以上という場合、婦人科を受診するとどのような治療が行われるのでしょうか。
まずは、最後に生理がきた日や生理周期を問われます。前回の生理を告げれば、どの程度遅れているのかを把握することができますし、長期にわたって生理が遅れているという方は、前回・前々回の生理日を告げることになります。

あわせて、ホルモンの分泌を知るために血液検査が行われたり、子宮・卵巣のエコー検査、ホルモンを投与して体の反応を診る検査などが行われます。生理が遅れている原因が特定できたら、それに応じた治療を始めることに。生理周期をただすためには、ピルが処方されることもありますし、排卵誘発剤などを用いた治療となることもあります。

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月経異常について 東京 中央区 銀座 不妊治療【銀座レディースクリニック】 *こちらのサイトを参考とさせていただきました

生理不順の原因と治療 | 入間市鍵山の産科・婦人科 小室医院
妊娠したおぼえもないのに生理が来ない、周期が不順でいつ始まるか予測がつかない、あるいは、生理が月に2回もあった。こんな状態でお悩みの方は、原因を特定し早期に治療を開始する必要があります。 *こちらのサイトを参考とさせていただきました

短いとどう?

生理周期が24日以内の場合は「頻発月経」

生理周期が長い、なかなか生理が来ないという方に対し、生理がしょっちゅう来るという方もいるでしょう。生理周期が24日以内であることは「頻発月経」と呼ばれます。生理のような出血が2週間おきに起こるというような場合もこの頻発月経です。
この頻発月経の場合、「生理が月に2回も来た」と思っていたものの、実は排卵を伴わない出血であるケースがあります。つまり、無排卵月経が考えられるのです。生理周期が正常の範囲ではないという場合、長い場合・短い場合のいずれも、排卵がスムーズに行われていない、あるいは無排卵という可能性があるのです。

生理ではなく不正出血かも?

「生理が月に2回もきた」というような場合は頻発月経と呼ばれる生理不順です。その一方で、性器出血は必ずしも生理だとは限りません。中には生理ではなく、不正出血という場合もあります。
不正出血とは、排卵に何らかの異常がある場合に起こりやすく、無排卵の場合にも起こるものと言われています。この場合の不正出血はホルモンの異常がもたらすものですが、それとは別に、子宮の病気が原因で不正出血を起こすことも。たとえば、子宮がん・子宮筋腫・クラミジアなどの炎症が原因で出血することがあるとのことです。

不正出血の特徴は、生理よりも出血量が少なくダラダラと続く、あるいは、通常の生理よりも出血量が多いということも。通常の生理と様子が違うような場合は、クリニックを受診し、原因を突き止める必要があります。

生理以外の不正出血ではホルモン剤が投与されることも

生理周期が短い頻発月経の場合でも、まずは検査をし、生理周期が長い場合(希発月経)と同様に、正しい生理周期に戻すための治療が行われます。
その一方で、生理以外の出血の場合は、病気の疑いがなければ、自然に止血するのを待つというケースもあります。その場合は、1週間後などに再度受診を勧められることに。なかなか出血が止まらない場合は、止血剤を用いたり、ホルモン剤を投与されることもあります。また、年齢を重ねるにつれて、女性の体は”プレ更年期”としてホルモン量の変化がはじまります。そうした加齢によっておこる不正出血もあるため、症状とあわせて、年齢も診断のポイントになることもあるそうです。そのため、まずは医師に相談し、個々人にあった原因・治療を探すのが重要です。

月経異常について 東京 中央区 銀座 不妊治療【銀座レディースクリニック】
月経異常について 東京 中央区 銀座 不妊治療【銀座レディースクリニック】

周期が一定でない場合は?

周期が定まっていなくても、25~38日以内であればOK

生理周期が長い時もあれば、短い時もある…という方もいらっしゃるかもしれません。
生理は毎回同じ周期で来るというわけではありません。一般に、生理周期が25~38日の間であれば正常とされていますので、その周期内できていれば心配はいらないと言われています。「前回の生理周期は30日だったけど、今回は26日で生理がきた」というように、月によって多少早くなったり、遅くなったりというケースでも、生理周期が定まっていないものの、正常の範囲内である場合は、病気やホルモン異常の心配は少ないと言われています。

正常の範囲を超えるようであれば受診を

生理周期が一定でないという場合で、25~38日の正常と言われる生理周期の範囲を出るようなことがあれば、婦人科の受診を考えた方がいいかもしれません。24日以内に生理がきたり、45日以上生理がなかったりというような生理周期のばらつきは、先述したように卵巣の機能が低下している・ホルモンに異常がある・排卵していない(無排卵の可能性)などの原因が考えられます。早めに婦人科に相談したほうがいいかもしれません。
なお、10代の女性など初めての生理からまだ年月が浅い時期は、生理が不安定であることは珍しくないと言われています。本人もまだ生理との付き合い方に不慣れなことがありますので、生理周期の管理はママがサポートしてあげるといいかもしれませんね。

月経異常について 東京 中央区 銀座 不妊治療【銀座レディースクリニック】
月経異常について 東京 中央区 銀座 不妊治療【銀座レディースクリニック】 *こちらのサイトを参考とさせていただきました

周期が早くなることはある?

不正出血を見落とさないで

生理周期が一定である人もいれば、体調やストレスなどが原因で生理周期が乱れることは珍しいことではありません。もちろん、体調によっては生理周期が早くなることもあるでしょう。
ただし、「周期が早くなった」という場合は、生理としての出血だけでなく、不正出血を疑うことも必要です。ホルモン異常が原因となる不正出血であれば、自然と止血する可能性もあると言われていますが、不正出血は病気のサインの可能性もあるからです。
子宮がん・子宮筋腫などがある場合は、出血は自覚症状のひとつとして見落とせないもの。そのため、「生理予定日よりも早く出血した」という場合は、念のために、いつもの生理と違う点がないか注意しておいた方がよいのです。

具体的にいうと、以下のような異常は、不正出血の可能性も疑った方がよいでしょう。

*出血がいつもよりも少なくダラダラと続く
*逆に出血量が多い
*生理痛がない
*いつもより生理痛がひどい

生理周期が早まるのは閉経のサイン?

実は、生理周期が次第に早まるというのは、閉経のサインという説もあります。人によって閉経までの生理は、周期が長くなったり、短くなったり、あるいは突然生理がストップするというように様々ですが、中には、まずは周期が短くなるという方が多いという指摘も。周期が一旦短くなったあと、閉経を迎える前には周期が次第に長くなり、終わりを迎えるという説もあるようです。こうした閉経までの流れを一概に言うことは難しいものの、”プレ更年期”と呼ばれる30代後半から40代以降の女性ではこうした体の変化がある可能性は知っておくといいかもしれませんね。

また、プレ更年期と呼ばれる時期には、ホルモンバランスが乱れがちです。そのため、先述したような不正出血が起こりやすい時期でもあります。と、同時に婦人科系疾患の可能性もありますので、生理周期が早くなった?と感じる場合でも、念のために注意したほうがよいでしょう。

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こころとからだの関係

生理前のイライラはつきもの

生理が近づくとイライラする・気分が落ち込みやすい・憂鬱・何でもないのに泣きたくなる、というように、こころに変化を感じる方は多いかもしれません。こうした症状は「月経前症候群(PMS)」と呼ばれる症状のひとつで、生理前には精神的に不安定になることは医学的にも認められているのです。

この月経前症候群は、排卵日あたりから生理が始まる前に起こる症状のことで、生理がはじまった途端にすっきりとなくなるのも特徴のひとつです。とはいえ、腹痛など一部の症状は生理痛として引続き続くことも。月経前症候群の詳しい原因は未解明とも言われていますが、排卵後に分泌される黄体ホルモンが原因ではないかとされています。

生理周期にあわせたこころの変化

生理前にイライラすることは先述しましたが、女性の体がこころに及ぼす影響はそれだけではありません。女性の体は生理周期とともに、以下の4つのサイクルで動いています。

*月経期
文字通り月経、生理の期間です。腹痛・腰痛、また頭痛などの生理痛が憂鬱に感じる時期かもしれませんね。ただし、先述したようにPMS(月経前症候群)のようなイライラなどがなく、すっきりとした気分で過ごせる方もいるかもしれません。

*卵胞期
エストロゲン(卵胞ホルモン)というホルモンの分泌が増える時期です。卵子が排卵に向けて成長する期間でもあります。比較的、こころもからだも落ち着いて過ごせる時期です。月の中で女性が一番リラックスできる期間という声も。

*排卵期
文字通り、卵子が排出される時期です。排卵期は妊娠しやすい時期としてご存知の方も多いかもしれませんね。卵胞期に成熟した卵子がプロゲステロン(黄体ホルモン)のはたらきをうけて排出されます。ホルモンの影響でこころが不安定になったり、便秘や吹き出物などからだに影響が出てくることも。

*黄体期
こころの不調は、黄体期に入っても続きます。黄体期には、プロゲステロン(黄体ホルモン)の変化で自律神経が乱れやすい時期です。イライラ・攻撃的な態度・おこりっぽいなど、こころのバランスがうまく取れないことが多くなります。

そして、黄体期を経て、再度月経期を迎えます。こうした生理周期にともなうこころの変化を知っておくと、イライラや憂鬱に悩まされても、「今はこういう時期。しょうがないしょうがない。」と、うまく付き合うコツにつながるかもしれません。

こころが生理周期を乱すことも

生理周期によってこころやからだに変化があるように、こころの変化が生理周期を乱す原因になることもあります。疲労や睡眠不足も生理周期の乱れにつながりますし、精神的なストレスも大きな要因に。たとえば、試験や仕事の山場などを前に、「緊張する日々が続き、気づけば生理が止まっていた」という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、産後の生理は子宮が産前の状態に戻るまでに時間を要すること、あるいは授乳の影響などもあり不安定になりやすいものの、中には慣れない育児によるストレスが影響しているケースも少なくないとか。

理由はさておき、現代ではストレスによって自律神経のバランスが不安定になり、結果として排卵の遅れ、あるいは無排卵になるという方が多いとも言われています。この場合、薬によって治療することもありますが、精神面における根本的な要因を取り除くことも大切です。

基礎体温との関係

基礎体温は生理周期を知るためにも重要

生理周期とは、「出血が始まった日から次の出血が始まる前日まで」を数えます。日付を記録することで生理周期を把握することはもちろん可能ですが、より正確に把握するためには基礎体温を測る必要があります。
生理周期の乱れとなる原因のひとつに、排卵の乱れがあります。排卵が遅れている、あるいは排卵していないということで、生理周期が長くなったり、短くなったりといった不調が現れます。また、排卵が不安定になると不正出血につながることも。
基礎体温をはかると、排卵のタイミングを知る手がかりが得られます。そのため、排卵しているのかどうかを知り、生理周期が正常であるかどうかを知るために基礎体温は大いに役立つのです。もちろん、排卵の時期が分かると妊娠しやすい時期を読み取ることもできるようになります。

排卵期を境に低温期と高温期

生理周期には4つの分類がありましたが、基礎体温には低温期と高温期の2つの大きな波があります。

低温期とは、生理開始後から排卵までの期間です。排卵の時期がずれることで、低温期の日数も増えたり減ったりしますが、平均すると14日程度と考えてよいでしょう。
排卵後、次の生理までは高温期です。高温と言っても発熱するわけではありませんので、数字上の変化はほんのわずか。0.3℃以上高くなれば高温期ととらえてよいとされています。排卵から次の生理までの期間は、生理周期に関係なくおよそ14日。つまり、高温期も同じ14日程度ということになります。

ガクッと体温が下がるのが排卵のサイン

排卵を境に、低温と高温とに分けれられるのが基礎体温。生理周期のひとつ、排卵期に入った段階では体温は低いままですが、一度ガクッと体温が下がることがあります。これが「最低体温日」です。

体温がガクッと下がる「最低体温日」=「排卵日」という説もありますが、実際には、最低体温日から2~3日の内に排卵するというケースが多いようです。そのため、妊娠したいと考えている方は、最低体温日の周辺でタイミングをはかるとよいと言われています。なお、この排卵のタイミングが基礎体温のグラフで読み取りにくい、という場合は排卵が不安定になっている、排卵がスムーズに行われていないなどの可能性が考えられます。

基礎体温が2相性にならない・高温期がない・グラフがガタガタ…という方は要注意

「基礎体温表」は、排卵日にガクッと体温が下がり、低温期と高温期がきれいに分かれたグラフが理想です。しかし、現実にはそうはいかないということももちろんあります。

基礎体温が低温と高温の2つにきちんと分かれることを2相性といいますが、それぞれの期間が10日未満であったり、低温と高温の差が0.3℃に満たないという場合は黄体ホルモンの不足(黄体機能不全)が考えられます。黄体ホルモンの不足は不妊につながることがあるため、早い段階で治療が必要です。
また、そもそも、低温期・高温期に関わらず、グラフがガタガタで排卵期が読み取れないという場合も要注意。無排卵やホルモンバランスの乱れが考えられますのでクリニックを受診される方がよいでしょう。

基礎体温のつけ方|婦人科|外来案内|医療法人社団 晴晃会 育良クリニック -産科・婦人科-
*こちらのサイトを参考とさせていただきました

基礎体温の測り方

婦人体温計を準備

自分の体のリズムを知るために重要な基礎体温。どのように管理していけばよいのでしょうか。

まず、基礎体温を計測するには、婦人体温計と基礎体温表を用意します。婦人体温計は、外気温を受けにくい体内の温度を計測することのできる体温計のことです。数十秒で”予測体温”を出し、数分でより正確な体温を出す仕組みのものが一般的です。風邪をひいて熱を出した時に使用する体温計よりも、細かい数字で測れるのも婦人体温計の特徴です。細かい体温の推移を記録するには欠かせません。婦人体温計は、基礎体温計・女性体温計という呼び方をされることも。最近は様々な婦人体温計があり、熱を測るだけのものに加え、体温を記録してくれるものやパソコンやスマホにデータを転送し管理できるものもあります。

基礎体温に欠かせないもうひとつのグッズが、計測した体温を記入する基礎体温表です。インターネットサイトで無料でダウンロードできるものもありますし、最近ではスマホアプリに入力することで自動的にグラフ化してくれる便利なものも。生理予定日や排卵日予測もしてくれる楽チンなアプリもあるようです。好みのもの、管理しやすいものを探してみるとよいでしょう。

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目が覚めたら、まず体温計を口に

準備が整ったらいよいよ計測スタート。基礎体温のはかり方はとっても簡単です。

1 寝る前に体温計を枕元など、手の届く場所に置きます
2 目が覚めたらまず体温計を口に。舌裏にあてるように口にふくみ、体温を測ります
3 計測した体温を基礎体温表(あるいはアプリなど)に記録します

この3つのプロセスで基礎体温を管理することができます。

なお、基礎体温は脇の下ではなく、口の中で測るのが基本。婦人体温計はすべて口の中ではかるようになっています。「なぜ口の中で測るの?」というと、外気温の影響を受けない体温をはかるため。あったかい布団に包まれていた体で測ってしまうと、体温が高くでることもあるのです。そのため、基礎体温を測る際は専用の婦人体温計を舌の裏側、ちょうど舌の付け根のあたりに体温計を差し込んではかります。

できるだけ体を動かさないのがポイント

基礎体温を測る際は、できるだけ体を動かさないのもポイントのひとつ。朝目が覚めたら、寝たままの姿勢で体温を測ります。寝る前に体温計を枕元に置いておくのもそのためです。

一旦起き上ってから体温を測ったり、子どもたちを起こしてから測ったり…と、起床時から間を空けて測ったりすると、正確な体温が得られないことがあります。できるだけ体を動かさずに計測するのが基礎体温の基本です。

毎日同じ時間に測るのもポイント。忘れたらどうする?

基礎体温は毎日、同じ時間に測るのもポイントのひとつです。1分たりともずれずに正確に…とまで神経質になる必要はありませんが、同じ時間に計測したほうがより正確なデータが得られると言われています。

その一方で、うっかり体温を計測するのを忘れることもあるかもしれませんね。もし基礎体温を測るのを忘れてしまった場合は、その日は飛ばしてしまってもOK。また翌日から、これまでと同じ時間帯に同じように計測すれば、基礎体温表上は体温の推移が読み取れるので大きな問題はありません。ただし、忘れるのは1~2日程度にしましょう。日にちが開き過ぎてしまうと、体温の変化が読めなくなってしまいます。

基礎体温について 名古屋市栄にある婦人科 ともこレディースクリニック
名古屋市栄にある婦人科 ともこレディースクリニック 基礎体温についてのページです。 *こちらのサイトを参考とさせていただきました

生理周期に合わせてダイエット?

生理周期はダイエットを大きく左右する

生理周期は女性のからだのバロメータともいえるほど、健康状態を表すもの。生理周期の乱れはホルモンバランスの乱れや卵巣機能の低下などからだの不調を知らせるサインにもなるものです。その一方で、生理周期はダイエットにも関係すると言われています。

生理には月経期・卵胞期・排卵期・黄体期の4つに分けられますが、それぞれのタイミングでホルモンの分泌量が変わります。このそれぞれの周期におけるホルモン量の変化で痩せやすいかどうかも左右されるのです。
女性ホルモンのひとつ、エストロゲン(卵胞ホルモン)には、新陳代謝を高めるはたらきがあるため痩せやすく、プロゲステロン(黄体ホルモン)には栄養や水分を体内に蓄積するはたらきがあるため痩せにくい状態を作ってしまうと言われています。

痩せやすいのは卵胞期と呼ばれる生理後~排卵期まで

では、一体いつが痩せやすいのでしょうか。
女性のからだが最も痩せやすいとされているのは、生理後からのおよそ1週間。生理が終わった後、女性のからだは卵子を排卵に向けて育てる卵胞期に入りますが、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が増える時期であるため、痩せやすいと言われています。排卵の時期によっても変わってきますが、正常な周期の方であれば、生理後からのおよそ1週間が卵胞期にあたります。その後、排卵期までは比較的痩せやすい時期が続きます。

しかし、排卵期を過ぎると、徐々にダイエットは停滞気味に。そして黄体期に入ると、今度はプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されるようになりますので、今度は体に貯えようとするはたらきが強くなります。特に、生理前1週間は便秘やむくみも起こりやすく、脂肪分が体内に蓄積されやすいのでダイエットをしていても体重が増えることも。過度に頑張ってもイライラが募るだけですので、黄体期~月経期までは大きく構える方がいいかもしれませんね。

生理周期を知るためにも、基礎体温をはかりましょう

生理周期と基礎体温、いかがでしたでしょうか。
「先月は15日ころ生理がきた」という記録はしていても、自分の生理周期を具体的に「29日」というように即答できる方は少ないのではないでしょうか。生理周期を知ることは自分の体のサイクルを知ること、そして基礎体温を測ることで自分の体を知ることができます。妊娠したいと考えている方はもちろん、健康を維持するためにもとっても重要なことなのです。同時に、ホルモンバランスを保つためにも、日々のストレスをできるだけためないようにすることも大切です。

日頃、子育てや仕事に慌ただしい女性にこそ、日々の体温計測で手軽にホルモンバランスやからだの調子を確かめることのできる基礎体温はおすすめですよ。あまり神経質にならずに、まずは気軽にはじめてみるのもいいかもしれません。もちろん、周期の乱れや出血の異変などを感じたら、婦人科で診察を受けることも忘れずに!

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