着床っていつするの?受精から着床までの妊娠成立の流れ

「今すぐに赤ちゃんが欲しい!」「いずれは赤ちゃんが来てくれたらいいな」、同じように妊娠を希望していても思いは人それぞれ。それでも、妊娠を希望するのであれば、妊娠までの流れをきちんと知っておくことは非常に大切なことです。ママへの第一歩は ”妊娠”することではなく、妊娠に対する知識をきちんと知ることなのかもしれません。

着床とはどういうこと?

受精卵となった精子と卵子が母体に結びつくこと

妊娠を意識していると、着床という言葉を耳にすることも多いのではないでしょうか。だいたいのニュアンスは理解しているつもりでも、具体的に「着床とは何?」と聞かれるとうまく答えられないという人も多いかもしれません。

着床とは、簡単にいうと漢字からも分かるように「床へ落ち着く、到着する」ということを意味しています。
床には寝床や土台といった意味がありますが、この場合には赤ちゃんが育つ部屋である子宮を指します。
着床とは、赤ちゃんとなる受精卵が子宮へたどり着き、そこに根を下ろして母体と結びつくことなのです。

着床すると血液中に変化がおこる

着床は、すなわち妊娠成立を意味するといえるでしょう。となると、妊娠を希望している人は一刻も早く着床したかどうかを知りたいですよね。どうすれば着床したかどうかが分かるのでしょうか。

着床すると、hCG(ヒト絨毛ゴナドトロピン・絨毛性性腺刺激ホルモン)と呼ばれる女性ホルモンが、のちに胎盤となる絨毛組織から血液中に多く分泌されます。
このhCGは、妊娠2〜3ヶ月ごろをピークにその分泌量は増え続け、尿中にも排出されます。
尿内のhCGの濃度が基準値に達すると妊娠検査薬で陽性反応が出るようになるのです。個人差もありますが、妊娠検査薬で反応するほどの濃度になるのが、大体次の生理予定日の1週間後であるとされています。



受精のプロセスとその時期を知ろう

受精卵となる精子と卵子の特徴について知る

妊娠するためには、そもそも精子と卵子が結びつき受精卵となる必要があります。
精子と卵子の特徴をきちんと知っておくことで、そのタイミングを計りやすくなるかもしれません。

男性の精子は日々精巣の中で生産されており、一度の射精につき約1~4億匹が放出されるといわれています。一方の卵子は、精子のように日々生産されるのではなく、生まれたときから、もっというと生まれる前のママのお腹の中にいるときから一生分の約500万個の原始卵胞を持っています。
毎月一度、そこから一つの卵子が卵巣から飛び出しているのです。

性交によって、その一つの卵子をめがけて一気に精子が向かいます。その中で無事に卵子の周りまでたどり着ける精子はわずか100ほどしかありません。さらに、そこでも競争が行われ、その中の一匹だけが卵子へ入り受精卵となります。

受精しやすいタイミングを知る

ではここで気になるのは、どのタイミングで性交を行えば受精しやすいのか、ということではないでしょうか。上で述べたように、卵子は毎月一つしか出されませんから、そのタイミングを逃してしまうと次のチャンスは一ヶ月後となってしまいます。

一般に、精子の寿命は2日から長くとも1週間程度であると言われています。
一方の卵子は、12時間から36時間とされています。
ですから、卵子の出てくるタイミング(排卵日)当日、もしくは前日の性交が受精する可能性が高いといえるかもしれません。

排卵日を知る方法としては、以下のようなものがありますので、良かったら参考にしてみてくださいね。

・基礎体温をつける
・排卵日検査薬を使用する
・オリモノの状態をチェックする
・検診をして医師からタイミング指導を受ける
「赤ちゃんがほしい」と思っている人にとっては気になる基礎体温の変化。妊娠すると、基礎体温はどのように変化するのでしょうか。記録した基礎体温から、排卵日や妊娠の可能性を探ることができるかもしれません。今回は、妊娠初期の基礎体温の変化をグラフでご紹介します。

着床のプロセスとその時期を知ろう

受精した卵は子宮へ向かって移動

タイミングよく精子と卵子が受精するだけでは、まだ無事に妊娠成立したとは言えません。
冒頭でも述べたように、床となる子宮へたどり着きそこに根を下ろす必要があります。

受精卵は、細胞分裂を繰り返しながら子宮へ向かいます。着床すると、受精卵成長に必要な栄養は母体の血管から受け取るようになりますが、それまでの期間は子宮へたどり着くまでに通る卵管で栄養や電解質・酸素などの物質を受け取るようになっています。

着床時期が、いわゆる妊娠超初期

着床するのに受精卵は卵管を通って子宮へ向かいます。
子宮へ到着するまでは受精から3日ほどですが、着床までには7日〜10日ほどかかると言われています。
そう、お分りの通り子宮で数日間のギャップがありますよね。この子宮での数日間、受精卵は子宮内に浮かんでいる状態になります。その間に、受精卵の表面には絨毛という組織ができ、子宮に根を張るための準備をするのです。

この着床時期というのは、生理を28日周期と考えた時に、だいたい前回の生理の3週間後、次の生理予定日の一週間ほど前になります。
これは無事に妊娠が成立していると妊娠3週目にあたります。

ただ、この時期はまだはっきりと妊娠検査薬で陽性反応がでるわけではないので妊娠しているかの確信は持てない時期でもあります。
そして、いわゆる妊娠超初期といわれる時期でもあり、人によっては強い眠気や胃の調子が悪いなど、身体に変化が現れ始めます。

子供が着床を教えてくれることもある?!

子供には、大人には見えないものが見えたり不思議な力がある、とよく言われています。
まだ生理予定日以前の着床の時期に、子供から「赤ちゃんいる」といわれて、気になっていたら本当に妊娠していた、なんて話は実はたくさんあるのですよ。
また、上の子がママの股を頻繁にくぐったり、自分の股の間から顔を出したりすると妊娠している可能性が高い、といった話もよく聞かれます。
いずれにしろはっきりとした根拠はないのですが、子供に妊娠をほのめかすことをいわれた時は、少し疑って注意してみると良いかもしれません。



妊娠成立は神秘的な奇跡の連続

もどかしいこの時期、でも信じてゆったりと待つことが大切

着床して初めて妊娠成立となるわけですが、そこへたどり着くまでの道のりは、実に奇跡の連続であると言えるでしょう。
妊娠について知れば知るほど生命を宿るということがどれほど神秘的であり、妊娠ができること、そしてその妊娠を継続できることがいかに奇跡的であるかを感じるのではないでしょうか。

妊娠を望んでいる人にとって、排卵日から、生理前の着床時期というのは特に落ち着かない時期であることでしょう。しかし、ここで焦っても仕方ありません。ゆったりとした気持ちでリラックスすることが大切です。