ソフロロジー式分娩とは赤ちゃんと一緒に前向きに出産を迎える考え方

ソフロロジー式分娩ってあまり聞きなれない言葉だと思います。出産というと「痛い」「怖い」イメージばかりが先行しがちですが、陣痛の恐怖を取り除いて赤ちゃんとの共同作業である出産を心待ちにすらしてしまう、陣痛の痛みを喜びにすら変えてしまう、そんな、もし成功すれば最高にハッピーな分娩方法です。その秘密を探ってみました。

陣痛の痛みってどのくらい?

出産の痛みってよく、「鼻からスイカを出すほどの痛み」などと言われます。鼻からスイカって…そもそも出したことないから分からないですよね。今までの人生で、皆さん色んな「痛み」を経験されてきたと思いますが、「自分史上最高の痛み」をはるかに上回る痛み、それが陣痛なのです。でも、安心してください。不思議なものでかわいい赤ちゃんに会えた瞬間にその痛みも吹っ飛びますし、半年も経つと出産時の痛みって忘れてしまいます。でないと皆さん二人目を作ったりしないですもの。



ソフロロジー式分娩法とは

とにかくプラス思考で痛みすら喜びに変える

まずはプラス思考で考えます。陣痛は痛いけど、その痛みすら赤ちゃんに会うために必要なエネルギーなのだから、と喜びに切り替える前向きさです。「陣痛は、赤ちゃんを産むために必要なエネルギー。この痛みを乗り越えれば赤ちゃんに会える」と前向きに考えることで、陣痛を怖いものではなく感じられるように事前にココロの準備をしておくのです。

自分本位でなく、赤ちゃんのために

陣痛で痛い思いをするのは、母親だけではなく、実はお腹の赤ちゃんも全身を圧迫されて酸素が足りなくて、とても苦しい思いをしています。自分がリラックスして酸素を赤ちゃんに送ってあげれば、赤ちゃんは楽になる。自分の苦しみよりも、赤ちゃんの苦しみに思いを馳せて、自分が痛みから解放されたい、じゃなくて、赤ちゃんのために痛みを軽くしよう、と考えます。

出産は終わりではなく、はじまり

ラマーズ方が、「分娩の痛みを乗り切ろう」「これでやっと終わる」という考え方なのに対して、ソフロロジー式では、出産は終着点ではなく、はじまり。これから始まる育児への出発点。なので、赤ちゃんが生まれたときに、「やっと(出産が)終わった~」ではなく、「やっと赤ちゃんに会えた!」「赤ちゃんと一緒に苦しみを乗り越えた。これからの育児がんばれる!」という気持ちになります。

ソフロロジー式分娩法のメリット

育児に自信が持てる、母親として自覚が生まれる

赤ちゃんと一緒に陣痛・出産を乗り越えたことで、その後の育児に対して自信が持てるようになり、赤ちゃんと自分は運命共同体で、これから赤ちゃんのためなら頑張れる、と母親としての自覚が生まれます。

母乳育児が順調にいきやすい

ソフロロジー式分娩で、赤ちゃんと運命共同体のような絆を感じたことが、母乳育児への基盤となり、母乳育児がスムーズに進むと言われています。

母子ともに負担が少ないお産なので、子は血色よく生まれ、母の産後回復が早い

ソフロロジー式分娩は、赤ちゃんが苦しまなくてすむように母親が上手に呼吸して赤ちゃんに酸素を届けます。結果的に分娩時間が短縮され、低酸素にあまり苦しまずに生まれてきた赤ちゃんはピンク色の血色のよい肌をしているそうです。また、母親もリラックスしてお産できれば会陰切開の可能性は下がり、結果として産後の回復が早いと言われています。



ソフロロジー式分娩法の具体的なやり方

まずは、イメトレ!

ソフロロジー式分娩は、イメージトレーニングで準備します。子宮の中でぷかぷか浮かんでいる赤ちゃんのこと、陣痛が来た日に病院に向かっている自分のこと、産後かわいい赤ちゃんを抱いている自分のこと、などをイメージし瞑想状態に入ります。ソフロロジー式分娩に関する本(できればCD付き)を入手して、毎日一回そのCDを聞きながらリラックスする練習をします。

ヨガの呼吸法を練習する

ゆっくり吸って、ゆっくり吐きます。大きくゆっくり吐けば、次に自然と吸い込むことになるので、吸うことよりも吐くことに集中します。寝る前などリラックスしているときに、お腹の赤ちゃんに空気を届けることをイメージしながら練習してみましょう。

キーワードは、「母性」

ソフロロジー式分娩は、陣痛が痛いことを否定するわけではありません。痛いものは痛い、でもその痛みは赤ちゃんが生まれるための大切なエネルギーだと前向きに捉えるのです。痛みを赤ちゃんに会える喜びにすら切り替えるような気持ちに持っていきます。そしてそれを可能にするのがイメージトレーニングで培った「母性」。お腹の赤ちゃんに話しかけたり、妊婦健診で見た赤ちゃんの姿をイメージしたり、来たるべき日に向けて母性を暖めておきましょう。

ソフロロジー式分娩法の体験談

実際にソフロロジー式分娩をされた方の声や、これから取り組もうとされている方の声をご紹介します。

有名人のアノ人も実践?おススメ絵本のご紹介

歌手のMINMIさんの絵本、”キセキ”

シンガーソングライターのMINMIさんが、自身の出産体験をもとに描いた絵本、「キセキ ママ今日会いにいくよ」をご紹介します。お腹の赤ちゃんも暗闇の中で頑張っているので、ママもその子に思いを馳せて、「大丈夫だよ」「赤ちゃんがんばれ!」と応援してあげる、ママの優しさで溢れた絵本です。直接ソフロロジー式分娩とご本人はおっしゃってはいませんが、考え方は非常にソフロロジーに近いと思います。この絵本を読んで出産が痛くなかったという人が続出だそうです。MINMIさんの友人の鈴木紗理奈さんも実践されたそうですよ。

キセキ 今日ママに会いにいくよ
いかがでしたでしょうか。ソフロロジーが成功するか否かは神のみぞ知る!でも、妊娠中からお腹の赤ちゃんに思いを馳せ、母性を育むことは決して無駄にはならないと思います。これから出産に臨む妊婦さん、元気な赤ちゃんを産んで下さいね!