着床はいつするもの?排卵から受精、着床までの流れとは

妊娠するときにはどのように受精し、着床するのでしょう。自分のおなかの中でどのようなことが起きて、妊娠・出産に至るのか不思議に思う方も多いと思います。今回は受精から着床までの流れをお話しします。

着床とはどのようなこと?

受精卵が子宮にもぐりこみ、妊娠が成立すること

このあとに詳しくその過程を述べますが、簡単に言うと着床とは、受精卵が子宮にもぐりこみ、お母さんの子宮にある血管から赤ちゃんが大きくなるための酸素や栄養を取り込んでいけるようになることです。

受精からこの子宮にたどり着くタイミングがとても重要で、受精後に形を徐々に変えていく受精卵が、ひっつきやすくなったタイミングで子宮に到着しなければ妊娠が成立しません。子宮に到達するタイミングがずれれば妊娠が成立しなかったり、子宮外妊娠となってしまったりします。

着床したら直ちに妊娠を維持するホルモンが分泌される

受精卵が着床し、妊娠が成立したら、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌され、妊娠を維持するように働きます。このhCGは妊娠10週で最も分泌が盛んになり、その後徐々に減っていきます。
4週ごろから尿中にhCGが排出されるため、一般的な妊娠検査薬はこのhCGを感知し妊娠の判定に用いられています。



排卵から受精するまでの流れ

男性の体から出た精子は卵管の中で2~3日間生きること、すなわち受精能力を持っています。
一方卵子は、排卵から12~24時間体内で生きることが出来ます。この間に卵管膨大部という部分にたどり着いた精子が、排卵された卵子に受精しなくてはいけません。
卵管膨大部という場所は上の絵でいうと卵巣から出た卵子の2個目の卵子がある部分です。1個目の卵子は排卵直後で、2個目の卵子は精子が卵子の中に入るという状況を表しています。

数億個の精子が卵子へ向かい、必要な1個の精子が受精する

一度の射精で数億個の精子が作られ、排出されます。しかし、たった一つの精子のみが受精には必要です。なぜこんなに多くの精子が射精されるのでしょう。それは卵管膨大部という場所へ向かい進んでいく数億個の精子の中でも、たった数百個の精子しか卵子のそばまでたどり着くことができないからです。

精子の頭の部分には、卵子の周りに覆われている分厚い膜を溶かす成分がついています。ですが、一個の精子だけではその分厚い膜を溶かすことが出来ないので、卵子のそばにたどり着いた精子たちで、卵子の周りに覆われた膜を少しずつ溶かしていき、卵子の中へと入っていけるようにします。
そして溶かし切り卵子の中へ1つの精子が入り込むと、それ以上卵子の中へ精子が入ってこないようブロックされ、1つの受精卵が誕生するのです。

受精してから着床するまでの流れ

受精卵が細胞分裂を繰り返し、その後子宮に着床する

受精卵が誕生すると、すぐに受精卵の中では細胞分裂が開始されます。細胞分裂によって増えた細胞は徐々に形を変え、子宮に着床しやすい形へと変わっていきます。子宮は受精卵を受け入れようと分厚くなっており、そこに受精卵が取り込まれると母親の血管から胎児の発育に必要な酸素や栄養を受精卵へと送るようになります。これが着床です。

受精後7日目で子宮に到着する受精卵が着床できるような形へ細胞分裂がきちんとできていること、子宮が受精卵をきちんと受け入れる準備が出来ていることが着床するにあたって重要なことです。

着床と共に様々なホルモンが分泌される

先述したhCG(ヒト絨毛ゴナドトロピン)も、着床と共に分泌し、妊娠が維持できるような働きをします。このホルモンの具体的な働きは、次の生理や排卵が起こることをストップさせる働きがあります。

さらに、からだの他の部分への働きもし、エストロゲンやプロゲステロンの分泌も活発させるよう働きかけます。エストロゲンは乳房を大きくし、授乳に備えたり分娩の準備をする働きがあり、プロゲステロンは子宮が縮むことを防ぎ、筋肉の緊張をほぐし妊娠の維持を行ったりする働きがあります。

生理が始まってから14日前後に性行為を行うと妊娠しやすい!?

排卵は一般的に生理が始まった日から数えて、12~16日目の間に起こりやすく、特に14日前後に排卵しやすいと言われています。また、生理の周期は28日周期が多いので、その計算だと生理が始まった日から数えて11~14日の間に性行為をもつと妊娠しやすいということですね。

精子と卵子の受精可能期間的にもその期間が妊娠しやすいと考えられます。その日の体調などで変化しやすいものなのではっきりとは断言できませんが、これらも参考にしてみてください。



妊娠することは本当に奇跡

何億の精子と、卵子がタイミングよく出会い、きちんと受精し、そこから着床し、着床してから無事に出産まで育つこと。
当たり前のようですが、どれを取ってもきちんと行われなくては妊娠しませんし、出産も出来ません。
様々なことが起こり、産まれてきた赤ちゃん。そう考えると、妊娠することや赤ちゃんが産まれることは奇跡のような話だと思いませんか?
妊娠したことも、その子を身ごもったことも、何か運命的なものを感じますよね。