重曹とは?重曹の働きと上手な活用法5選!

重曹は人にも地球にも優しい天然物質であり、暮らしの中にいろいろと取り入れることができます。さまざまな働きをしてくれるので、上手に活用していきたいですよね。こちらでは重曹の特徴、活用法などについてご紹介します。

重曹とは?

弱アルカリ性の天然物質

炭酸水素ナトリウム、重炭酸ソーダともいわれる無機物質です。
自然界にも存在し、弱アルカリ性なので手で触ることもでき、排水に流しても生態系に影響を及ぼすことはありません。

~重曹の特徴~
◆人体に無害、環境にもやさしい
昔から、ふくらし粉や胃薬などとして使われています。使用後下水にながしても、魚やほかの生物に影響を与えることはありません。

◆粒が細かく、水に溶けにくい。
水には溶けにくいので、ぬるま湯を使って溶かすようにしましょう。

◆酸と出会ったり加熱すると炭酸ガスを発生します。
ふくらし粉として使うのはこの働きを利用しています。炭酸ガスがぬけると、炭酸ソーダがのこり、これはアルカリ性が強いです。

◆常温で安定している。
長期間の保存が可能です。ただし、湿気を吸ってしまうので密閉容器に保管してください。



重曹の種類

食用を選ぶと何にでも安心して使えます

重曹には食品グレード、工業グレードなど、グレードがあり、値段も異なります。
また、スーパーなどに売られている洗浄用の重曹には界面活性剤が入っていることがあり、肌に直接つかうことはできません。

掃除や消臭剤として使うだけであれば、より安価な工業グレードのもので問題ないのですが、小さなお子さんが誤って口に入れてしまうかもしれない危険性や、お肌やお料理などにも使える、ということを考えると、食品グレードのものを選んでおくと安心ですよね。

スーパーや薬局でも簡単に手に入りますし、ネットで買うこともできますよ。

国産 重曹1kg (炭酸水素ナトリウム) 食品添加物 食用なので安心

重曹とベーキングパウダーの違い

重曹は英語だどベーキングソーダと言われることもあり、お菓子作りに使われるベーキングパウダーと混同されることもあるのですが、これは別の物質です。

ベーキングパウダーの基になっているのは重曹なのですが、これに酒石酸、クエン酸、リン酸カルシウムなどを加えて、重曹の量が少なくてもよく膨らむようにしたものです。
重曹は焼きあがったときに苦味がでてしまったりすることがあるために、改良されてできたのがベーキングパウダーになります。

また、重曹は水を加えても炭酸ガスを発生しませんが、ベーキングパウダーは水と混ぜるだけで炭酸ガスを発生します。もしお家にあったら実験してみてくださいね。

重曹の働き

【1】研磨作用 

粒子が細かく水に溶けにくく、結晶が柔らかいので、優しい研磨作用があり、汚れをこすり落とすのに役立ちます。

【2】中和作用

弱アルカリ性なので、酸性の汚れ(油汚れ、手あか、鍋のこげつき、など)を浮かせて落とします。

【3】吸湿作用

吸湿作用があるので、梅雨時期や秋の長雨の時期などにも役立ちます。

【4】消臭作用

酸性の臭いを中和して消します。生ごみ、ペット、下駄箱などおうちの中の気になる匂いも重曹を使えば気になりません。

【5】発砲作用

熱をかけたり、酸と出会うと炭酸ガスを発生し、発砲します。この泡が汚れを浮かせます。
また、お菓子などを膨らませるのもこの働きによるものです。

【6】軟水作用

重曹は水中のミネラル分を挟み込んで軟水化する作用があり、お風呂のお湯をマイルドにしたり、洗濯ものの汚れを落としやすくしたりする働きがあります。



重曹の賢い活用法5選

【1】掃除

重曹の研磨作用や中和作用を利用して、掃除に使うことができます。重曹は弱アルカリ性なので、酸性の汚れ落としにおすすめです。
キッチンの油汚れや、手あかなどの汚れは酸性の汚れですので、重曹が役立ちます。重曹とお酢を組み合わせて、排水溝のぬめり取りにも便利です。焦げ付いてしまった鍋の焦げ落としにも大活躍しますよ。

逆に水垢汚れや、トイレの尿の汚れはアルカリ性なので重曹は向きません。

▼重曹を使った掃除についてはこちらをご参考になさってください

掃除用洗剤だけでも何種類も使っていませんか?トイレ用、浴室用、リビング用などなど…でも実は重曹で家中の掃除ができるんですよ。重曹を使った掃除方法についてご紹介します。

【2】洗濯

重曹の中和作用、軟水作用によって、お洗濯に使うこともできます。
しかし、アルカリが弱いのでちょっと工夫が必要です。

つけ置きの時間を取ったり、重曹を熱いお湯に溶かすなどして使うと効率よく汚れを落とすことができますよ。

▼重曹を使ったお洗濯については、こちらを参考にしてくださいね。 重曹は、人にも地球にも優しい天然物質です。手で触ることもできますし、扱い方もとても簡単。消臭の効果もあるんですよ。こちらでは重曹を使った効果的な洗濯の方法をご紹介します。

【3】消臭

家中の気になる匂いにも重曹は使えるんですよ!

玄関や排水溝、ペットやたばこに臭いなど、気になりますよね。重曹ですっきりです。
靴や足の臭いも酸性の臭いなので、重曹で足湯をすることで解消できますよ。

しかしアルカリの臭いであるアンモニア臭などは消すことができないので覚えておいてくださいね。

▼重曹と消臭についての記事はこちら 玄関、台所、トイレ…家の中でも臭いが気になるところは色々ありますよね。芳香剤などで香りでごまかすのではなく、地球にも優しい重曹でとっても簡単に消臭ができます。場面ごとの消臭方法についてまとめました。 これから冬に向かう日本。冬は冬のおしゃれが楽しい季節でもありますよね。足元のおしゃれもブーツや、タイツなどいろいろ楽しめます。しかし、ブーツを一日履いていると足の臭いが気になりませんか?気になる足の臭いの対策も重曹でできるんです。今回は、重曹での足の臭い対策についてお話しします。

【4】美容に

重曹は美容にも役立ちます。

◆ 入浴剤としてつかって角質落とし、体臭予防
◆ 歯磨きに使ってホワイトニング
◆ うがいにつかって虫歯予防
◆ 足の気になる匂い消し

などがあげられます。

入浴剤や歯磨きは研磨作用を利用したものですが、やりすぎると肌に刺激をあたえたり、歯は知覚過敏になってしまったりしますので、注意が必要です。

▼重曹うがいについての記事はこちら 掃除や洗濯に使える重曹。なんと重曹でうがいをすることで虫歯予防などのうれしい効果があるのです。そのメカニズムと正しいうがいの仕方についてお話しします。

【5】お料理に

昔から膨らし粉として使われている重曹。パンケーキを膨らませたり、タケノコや山菜などのあく抜きにも使えます。
タンパク質を分解する効果もあるので、お肉にもみこんで一晩おくとお肉が柔らかくなるんですよ。冷凍のシーフードなどにも重曹をもみこむとプリッとおいしくなりますよ。

ただし、塩分過多になる可能性がありますのでとりすぎには注意しましょう。

重曹を使うときの注意点

色々な用途があり、万能な重曹ですが、使うときには以下の注意が必要です。

◆ 研磨作用で肌を傷めてしまうことがあるので、肌の弱い方は手袋をして扱うようにしましょう。

◆ デリケートな素材も傷めてしまうことがあります。漆器、大理石、クリスタルなど。

◆ 洗濯する場合もシルクなどは注意が必要です。

◆ アルミ製のものは変質してしまうので使えません。

◆ 畳や無垢の床なども変色してしまうことがあるので使えません。

◆ 塩分が含まれていますので、塩分制限を受けている方、腎臓の弱い型は注意が必要です。

◆ 一日の摂取上限が5gとなっています。

◆ 肌や口の中に使う場合は必ず食用のものを選びましょう。

特徴をとらえて上手に活用を

ヒトにも地球にも優しい重曹、いろいろなことに活用できたらうれしいですね。
万能、と言われていても苦手な分野もあります。重曹の特徴をとらえて、得意な分野で活躍させられたら、快適に暮らせますよね。

身近なところから重曹を取り入れてみませんか?