妊婦の腰痛は放っておくと坐骨神経痛に!原因と対策

妊娠中は誰もが経験する腰痛。大きくなるおなかにどんどん増える体重…仕方がないとあきらめてほおっておくと坐骨神経痛という病気になってしまい、分娩の時のトラブルはもちろん一生つきまとうなんて事態にも!原因と対策を知って予防していきましょう。

妊娠初期・中期から腰痛に気をつけよう

妊婦の腰痛。自分がなってみるとそのつらさは想像以上です。どんどん大きくなるおなかと喜びとは反比例してつらくなる腰痛。

特に赤ちゃんの成長がぐんぐん感じられる妊娠中期・安定期に入る頃から、その変化は急にスピードアップし腰痛もひどくなっていきます。原因と対策を知っておくことで腰痛のトラブルにしっかり備えておきたいものです。



妊婦の腰痛の原因

まず一番は大きくなるおなかを支える為に体型が変化し、腰に負担がかかることが原因です。増えてくる自分の体重に加え、赤ちゃんの重みで姿勢にも変化が起きて、重心がどんどん前の方に傾いていき、腰痛が起きやすくなります。

ホルモンの影響

目に見える変化だけでなく妊娠すると体の内部も初期のころから着々と準備を始めます。3カ月を過ぎる事から、成長する赤ちゃんのために骨盤や恥骨、子宮が大きくります。『リラキシン』とういう関節を緩める働きのあるホルモンも出始めます。こうした内部の変化も腰痛の原因となります。

心理的不安

赤ちゃんがいると思うと幸せと同じくらい心配もつきもの。妊娠前には何の意識もなく簡単にしていた動作だって心配になってしまいます。例えば以前なら腰が痛いなと思った時はう~んと伸びをしてリフレッシュをしていたけど、妊婦は体も重いし、赤ちゃんが心配だしで伸び一つだって思いっきりとはできないものです。
ただでさえ心配やストレス・イライラが起きやすい時期。こういった心理的な不安も気をつけたい原因の一つです。

妊婦の腰痛は坐骨神経痛のリスクも

だたの腰痛だと放っておくと坐骨神経痛という病気になってしまい、分娩の時のトラブルはもちろん一生つきまとうなんてことにもなりかねません。

坐骨神経痛とは、おしりから太ももの裏側、ふくらはぎまでの下半身全体に痛みやしびれがでる症状のことを言います。ほとんどの人は最初はただの腰痛だと感じるところから始まります。日常生活に支障が出る事はもちろん、妊婦は分娩の時に坐骨神経痛の痛みのため帝王切開になるケースもあると言います。

妊娠中は腰が痛いと言っても、湿布薬や塗り薬に使用を避けた方がいいものも多く、運動にも制限があります。放っておいて坐骨神経痛になってしまったという事がないようしっかり対策をとりましょう。



腰痛・坐骨神経痛予防のポイント5つ

1.体を冷やさない

体を冷やさないこと。赤ちゃんのためにもと気をつけている方も多いと思います。しかしちょっと素手で直接おしりや太ももの裏を触ってみてください。触ったところがじんわり暖かく感じられ、逆に手のひらはひんやり冷たく感じられませんか?

体の脂肪が多いところは熱を持ちにくく、冷えやすくなります。特に妊娠中は脂肪がつきやすいもの。おなか周りや足下はしっかりあっためていても、おしりや太ももまでは意外と忘れがちです。

特におしりはあまり知られていませんが凝りやすい筋肉です。おなかだけでなくおしりも普段から冷やさないように暖かい下着をはく、座るときはクッションなどを引く、お風呂でよくあっためるなど気をつけていきましょう。

2.寝る姿勢、さらに抱き枕を活用

腰痛、特に坐骨神経痛は腰やおしり周りの筋肉が圧迫されたり冷えたりする事で症状が悪化します。そこに負担をかけないよう横向きで寝て、抱き枕を活用してみましょう。ひざの間に挟んで腰やおしりにかかる重さを分散したり、背中側に置いてちょっともたれられるようにする方法もあります。

右向き、左向きを意識的に変える事も効果的です。パートナーと一緒の布団で寝る人は時々寝る位置を交代してみるのもおすすめです。

3.靴選び

ヒールの高い靴は転ぶ危険性があってお母さんもおなかの赤ちゃんも危険だからと、妊娠するとフラットな靴を履くというのは当たり前なのかもしれませんが、実は妊婦にとっては靴選びは腰痛予防にも大事なポイントです。高いヒールは姿勢が前屈みになりやすくただでさえ腰に負担がかかるもの。
「腰痛防止に重心を安定させるため」という視点からも靴を選んでみてください。

4.ストレッチ

妊娠中でも行える専門のストレッチに挑戦してみましょう。骨盤周りのストレッチは腰痛の防止にもなりますし分娩に向けてもいい事です。筋肉の血行もよくなる事で体温が上がる効果も期待できます。

またお散歩中や家事の合間などちょっとしたタイミングにも、もたれかかれるところを見つけて、両手を壁や手すりに付け、頭を少し下げて前屈みになり2、3回深呼吸をしてみることを取り入れて見てください。自分で思っている以上に腰が疲れている事を感じて楽になると思います。

5.腹帯、腰ベルトを使う

大きくなってくるおなかを支えるための腹帯、腰ベルトですが腰痛・坐骨神経痛予防にも使えます。日中不安定な骨盤周りをしっかり固定してくれる役目もあります。下腹部だけでなく腰の部分も太めに強化されていたり、サポーターが付いているものもあります。
産前だけでなく、開いた骨盤を元に戻す目的で産後にも使えるトコちゃんベルトはロングセラーで有名です。

産前・産後 トコちゃんベルトII 紺 Mサイズ

それでも痛みがひどい場合は…?

病院で相談してみましょう

無理をしたり、我慢し過ぎはいけません。腰痛や坐骨神経痛を放っておくと、その痛みと一生つきあっていかなければならないなんてことにもなりかねません。
産婦人科の先生に相談してみましょう。特に市販の湿布薬や塗り薬には皮膚から成分が浸透する事から赤ちゃんへの影響も心配ですし、妊娠中使用を避けた方がよいものも多いです。痛みがひどいからと使う事はしないようにしましょう。

腰痛・坐骨神経痛のつぼマッサージ

腰痛のつぼをマッサージするもの効果があります。手の甲にある腰腿点(ようたいてん)と呼ばれるつぼは自分でも押せる位置なのでおすすめです。

手の甲側の人差し指と中指、薬指と小指の骨の間のを手首側に下がっていくと骨の分かれ目がありますが、その中央を反対の手でマッサージしてみましょう。
自分で出来ない、物足りないというときには接骨院やマッサージでマタニティー用の施術をしてくれる所も多くあります。うつぶせではなく横向きになって抱き枕を用意してくれているところが多く、おなか周りに負担をかけないよう施術してくれます。電話で確認しておく事をお勧め致します。

妊娠中はもちろん、産後のハードな育児に備えてという意味でも気をつけて痛みの無いマタニティー期間をすごしたいですよね。