陣痛促進剤の費用ってどれぐらい?保険は適用される?

予定日前後の検診で「そろそろ誘発を検討しましょうか」と言われたり、陣痛で意識がとぎれとぎれの中「ママと赤ちゃんの安全のために促進剤を使いましょう」と提案されたり、陣痛促進剤を使うことは珍しくありません。いざという時にはなかなか聞けない陣痛促進剤の気になる費用や保険適用されるパターンについてまとめました。

陣痛促進剤ってどんな薬?

赤ちゃんを出産するためには子宮が強く収縮する「陣痛」が必要になります。
しかし、何らかの理由によって陣痛が起こらなかったり、陣痛が弱かったりすることがあります。
このような時に陣痛を誘発したり、陣痛を強めたりするために使用するのが陣痛促進剤です。

状況に応じて錠剤タイプか点滴タイプかを選びます

陣痛促進剤とは、自然陣痛の時に母体から分泌されるオキシトシンやプロスタグランジン等のホルモン剤のことを言います。
口から飲む錠剤タイプと点滴するタイプの2種類がありますが、錠剤タイプの方が効き目は緩やかなため、陣痛を誘発するときは錠剤タイプからスタートする場合が多いようです。
点滴タイプは錠剤よりも早く効果が表れるため、すでにお産が始まっていたり、錠剤タイプでは効き目が弱い時に使用されます。



陣痛促進剤はどんな時に使うの?

予定日を超過した時

41週6日までは正期産と言われる正常な出産です。
しかし、予定日を超過すると赤ちゃんが大きくなりすぎて分娩が困難になることが予測されたり、42週近くになると胎盤の機能低下が心配されたりします。
そんな時には医師がエコー等で赤ちゃんの状態を確認し、必要に応じて陣痛を誘発するために陣痛促進剤を使用します。

妊娠高血圧症候群など母体にトラブルがあるとき

妊娠高血圧症候群等、妊娠を継続することでママと赤ちゃんに危険が予想される場合、自然陣痛を待たずに陣痛促進剤を使用し誘発をすることがあります。
妊娠高血圧症候群以外にも、ママに持病があり妊娠継続が難しいとき、赤ちゃんに元気がなくお腹の中に置いておくよりも出産したほうがいい場合等にも陣痛促進剤を使用し誘発分娩を行います。

前期破水をしたのに陣痛が起こらない時

通常破水は陣痛が強くなった分娩直前に起こります。しかし、破水からスタートする出産もあります。このような陣痛が始まる前に破水することを「前期破水」といいます。
前期破水が起こった場合、正期産に入っていれば24時間以内にほとんどの妊婦さんが自然陣痛が起こり出産します。しかし24時間過ぎても陣痛が始まらなかったり、赤ちゃんの子宮内感染が心配される場合は陣痛促進剤を使用します。

陣痛が強くならない!微弱陣痛の時

自然陣痛が起こった後も何らかの理由で陣痛が弱くお産が進まないことがあります。また、陣痛時間が長くなりママの体力消耗が激しい場合や、赤ちゃんの元気がなくなってきた場合にも、お産を早く進めるために陣痛促進剤を使用することがあります。

陣痛促進剤の費用はどのぐらい?保険は適用される?

基本は自費扱い!

上記のような理由で使う陣痛促進剤ですが、基本的には自費扱いになります。
気になる費用は医療機関によっても違いますが1万円~5万円程度のところが多いようです。

陣痛促進剤の効き目は個人差があるため、少ない量で効果があれば費用も安くなります。しかし、効き目が悪い場合は点滴の量も時間も増えていくため結果として費用が高くなります。

赤ちゃんやママに危険が迫った時は保険適用に

基本的には自費扱いの陣痛促進剤ですが、お産が進まず赤ちゃんやママの健康状態が心配されるような「微弱陣痛」の場合のみ健康保険が適用されます。

また、民間の医療保険は保険金が下りる場合と降りない場合があるので、自分の入っている保険の内容を確認してみましょう。



陣痛促進剤の気になる痛みや注意点

陣痛促進剤の使用時には医師から説明があります

陣痛促進剤を使用する場合、医師から使用の目的やリスク等の説明があります。
ママ自身が判断できない場合は、パパが説明を受けママの代わりに同意書にサインをすることもあります。

いずれの場合でも、陣痛促進剤はママの希望だけで使用できるわけではありません。
ママと赤ちゃんの安全を考えて、スムーズに出産させる目的でのみ陣痛促進剤は使用されます。

自然陣痛よりも痛い場合が多いようです

誘発目的で陣痛促進剤を使用する場合、最初は錠剤からスタートし、有効な陣痛がつくまで段階的に薬の量を増やしていきます。
薬で強制的に陣痛を起こすため、人によっては自然陣痛よりも痛みがきついと感じることも多いようです。
ゆっくり段々と痛みが強くなる自然陣痛と比べると、急激に痛みが付く分体と心の準備が追い付かないのかもしれませんね。

ただし個人差も大きいので全く効かない人や、自然陣痛よりもリズムに乗りやすく楽だと感じる人もいるようです。

過強陣痛や子宮破裂のリスクに注意

陣痛促進剤の効き目が強すぎると、赤ちゃんの回旋や子宮口の開きが追い付かずに陣痛がどんどん強くなる「過強陣痛」という状態になることがあります。ママも必要以上に苦しい時間に耐えなければならず、最悪の場合子宮破裂につながることも。
このようなリスクを避けるために、陣痛促進剤を使用しているときは分娩監視装置で赤ちゃんやママの様子を注意深く見守り、点滴量の調整をする必要があります。

ママと赤ちゃんが元気なのが一番!

なるべく自然なお産を望むのはママたち共通の願いです。しかし、赤ちゃんやママのために陣痛促進剤を使用しなければならない時があります。
ママによっては「自然に産んであげたかった…」と産後に落ち込んでしまったり、出産前の妊婦さんは不安に思うこともきっとあると思います。
でも、出産はどんな方法であれママと赤ちゃんが元気なのが一番です!

陣痛促進剤を使用したとしても、それがママと赤ちゃんにとって一番いい方法だったと誇りに思ってくださいね。