陣痛より先に破水したら?破水後陣痛が来ない場合などのお産の流れを解説

母親教室などで、お産はおしるしから始まると教わった方も多いのではないでしょうか。しかし、おしるしや陣痛よりも先に、破水が起こることもあります。もし陣痛より先に破水してしまったらどうしたらいいのか、注意点などをまとめました。

破水っていつ起こるの?

通常は陣痛が強くなった後に起こります

一般的に、お産の流れは「おしるし→陣痛→破水」の順番に起こるとされています。この流れのとおりいけば、通常は陣痛がピークに達し、子宮口が全開大近くになると破水が起こります。この状態の破水を、産院では「適時破水」と呼んでいます。

それ以外にも、子宮口が開く前に起こった破水のことを「早期破水」、陣痛よりも先に起こった破水のことを「前期破水」と呼び区別しています。「早期破水」の中でも、妊娠37週の正産期より前に起こる破水はさまざまなリスクを伴うため、特に注意が必要です。

とはいえ、陣痛がくる前に破水が起こる妊婦さんの割合は、全体の20~30%と比較的多め。そのため、陣痛より先に破水が起こったとしても、適切な処置をすればとくに心配する必要はありません。突然破水してしまっても慌てないように、日頃からしっかり準備しておくことが大切です。



陣痛が来る前に破水したらどうする?

破水だとわかったらすぐに受診しましょう

では、もし外出先や自宅で陣痛よりも先に破水が起こってしまったらどうしたらよいのでしょうか。

そもそも、破水というのは胎児を包んでいる卵膜が破れ、中の羊水が外に漏れ出てしまう現象のことをいいます。そのため、破水が起こってしまうと、胎児を守っている羊水がどんどん少なくなってしまうということに。また、膣から細菌が入ると、それが直接胎児に感染してしまう危険性もあります。

なので、破水だとわかった場合・破水したかもしれない場合は、すみやかに産院に連絡をとり、産院へ向かいましょう。その際、無理して動こうとすると、さらに羊水が漏れ出てしまう危険性があります。決して自分で車を運転したり徒歩で向かおうとせず、タクシーや家族の運転する車で向かうようにしてくださいね。

車内では、さらに破水が起こってしまっても大丈夫なように、清潔なナプキンをあて、腰にタオルを巻いておくと安心です。また、座っているよりは横になって安静にしておくようにしましょう。

破水後陣痛がこない時はどうするの?

医師の判断で陣痛促進剤を投与します

破水後は、医師の判断により入院措置となることが多いです。また、破水が起こると、その後時間をおかずに陣痛がくる場合も多いのですが、それにも個人差があります。入院後1日は様子を見ることが多いのですが、それでも陣痛がこない場合ももちろんあります。

妊娠37週を過ぎて正産期に入っている妊婦さんなら、破水後すみやかに陣痛が起こらない場合、陣痛促進剤を使用するケースが多いです。破水後は時間が経てば経つほど、胎児やお母さんの子宮への細菌感染のリスクが高まります。そのため、破水後はすみやかに分娩に移る必要があるのです。



陣痛が来る前に破水した場合のお産の流れとは

まずは産院へ連絡!安静にしつつ向かいます

外出先、または自宅などで破水したことがわかった場合、まずは産院に連絡を。その後、受診の指示がありますので、診察券と母子手帳を持って産院へ向かいます。

その際、重いものなどを持ったりするとさらに羊水が漏れ出てしまうこともあるので、大きな入院セットなどは持たないほうが無難。妊婦さんは診察に必要な最低限の持ち物だけを持って、大きな荷物は家族に持ってきてもらうようにしましょう。

先ほどお伝えした通り、産院へ向かう移動の際も、できるだけ横になって安静にしたまま向かうようにしてくださいね。

入院し、陣痛がくるのを待ちましょう

産院についたら、本当に破水が起こっているかどうか膣の分泌物の検査などを行います。その結果、破水が起こっていることがわかれば、入院措置になることが多いです。

入院中は胎児や母体への最近感染のリスクがあるため、抗生剤などを投与されることもあります。通常は、破水後2日以内に陣痛がくることが多いようですが、まれに陣痛が起こらないことも。その場合は、医師の判断により陣痛促進剤を投与し、陣痛を促します。

破水後は時間が経つほど胎児や母体へのリスクがあがるため、できるだけすみやかに出産に移ります。陣痛促進剤を投与するタイミングなどは医師の判断によって異なるため、入院したらきちんと医師と相談しておきましょう。

陣痛促進剤のリスクとは?

陣痛だけが強くなってしまう過強陣痛の恐れも

なかなか陣痛がこない場合に用いる陣痛促進剤ですが、使用にはリスクを伴う場合もあります。

陣痛促進剤を使用した場合のリスクで一番多いとされているのが、「過強陣痛」というもの。通常、陣痛には胎児の回旋や子宮口の開きに伴って起こるものですが、陣痛促進剤を使用すると「陣痛だけが強くなって胎児の回旋や子宮口の開きが伴わない」という状態になることがあります。これを過強陣痛と呼ぶのです。

過強陣痛がひどくなると、最悪の場合子宮破裂などが起こってしまうことも。そのため、過強陣痛と見られる状態になってしまった場合は、すみやかに陣痛促進剤の投与を中止します。

また、現在はそのような事態にならないように、陣痛促進剤を使用する際は「分娩監視装置」という機材を用いて細かく投薬量を調整する措置がとられていますので、必要以上に不安に思うことはありません。

しかし、事前に流れや手続きを知っておく方が、気持ちは楽になりますので、医師に確認しておくことがおすすめです。

先輩ママの体験談

いつ破水が起こってもいいように入院準備を

全体の妊婦さんの20%~30%が経験するという前期破水。「私は大丈夫」と思っていても、破水からお産が始まる妊婦さんは少なくありません。実際、陣痛からくるお産をイメージしていたのに、先に破水が起こってしまってパニックになった!というお話もよく聞きます。

そのため、いつ破水が起こってもパニックにならないように、臨月に入るまでには入院準備をしっかり済ませておくとよいでしょう。また、陣痛からくるお産だけでなく、破水から始まるお産もあるということを心の片隅に置いておくだけでも、心の準備ができてパニックになりづらくなりますよ。

さまざまなケースを想定して、ゆったりと出産の日を迎えられるようにがんばりましょうね!

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